ありふれた風景

ありふれた風景画
烏と話ができる子がまず登場してきた時点で、その時同時進行で読んでいたのが、座敷わらしの話だったから、こっちも超常現象???ってすごくびっくりしたのだけど・・・

「普通じゃない」こと題材にしていても、全く切り口は違ってた。
その女の子は、お互い信じあってつきあっていたと思っていた男の子から「みんなが言うとおり、やっぱり君は変わっているね。」って言われて、こんなに深くつきあったと思っているのに、外からしか見てくれないのか・・・と、傷つくの。

でね、もうひとり、誰とでも寝る女という噂が先行している女の子が登場し、外からのイメージはなかなか拭うことができなくても、その恐さを知っている者同志は心許しあっていく・・・

という話かと思いきや、そういう噂イメージが体にまとわりついて固まっていくのは
自分が殻を作っているからだ!
自分という人間がどういう人間かということを隠そう隠そうとして殻を被っているのに、噂のイメージ以外のことがわかる訳がない!

と、いうように、上辺だけしか見られない子のほうにも、生き方が真っ当だったかつきつけられる。。。



見た目で全部決めて!私にばかり注意する!と高校の先生に文句ばかり言っている娘もこの本を読んだ・・・




さて、娘の殻はなんだろう。。。