高城高 「函館水上警察」

Amazonの内容紹介では
『ラッコ密猟船員の殺害事件、英国軍艦の水兵失踪事件……異国情緒があふれる明治24年の函館を舞台に、颯爽と活躍する水上警察署の事件簿。』

とありました。

私がいつも読む本の文体とは違う為、すっご〜く読破するのに時間かかりました!!!

本当にね。明治の函館の空気が漂う感じ。「現在」ではない明治の港だからこその匂いがありました。

簡潔な文章だからこそ、想像力が掻き立てられるのでしょうか?

主人公「五条」はすっごいいい男だし(読んでいて私の頭に浮かぶ姿がね)
一般に、外国人を相手にする日本人の描かれ方って、妙にへりくだったり、逆にすごいマナー知らない田舎者だったり、って一方的な思い込みがあったけど、この本は違う。
普通に、気張った感じなく、当たり前に、でも堂々と外国人に対して渡りあっていて小気味いい。

そんなところからも、大戦前の明治の空気を醸し出しているのかな。