月魚

月魚 (角川文庫)


エロスだわぁ。。。


もう、二人が今にも見つめ合って肩に顔をうずめるのではないか・・・っていうムード・・・?
いやいや、特にそうは語っていないのだけど、
でも、文が全身(?)で醸し出しているでしょう?
ず〜っとドキドキしていました♡私(*^_^*)


細〜い三日月の下で、うすい柳の葉のような魚がピチッと跳ねる・・・
イメージはそんな感じ。


初め、私の苦手なストーリー性が少なくたんたんと情景が描かれていくタイプなのかと、ちょっと身構えたけど、そこは大外れ。
お父さんとの対面、勝負、の時は、ドキドキものでした。
話の進み方的にも、ぐいぐい吸い込まれるのだけど、
もうホントに、何度も書くけど
こう、触れなば落ちん みたいなこの雰囲気は、独特で
私的にはヒャーって感じでしたね。
(こういう書き方はそぐわないと分かっているのですが、
あえてワザとこんな風にかきまわしたい感じ)


真志喜が、肩のうすい紅顔の美少年風で
瀬名垣は、筋肉質のがっしりした男。
でも、瀬名垣の指だけは、スラリと長くてきれい。
真志喜のやわらかい茶色い髪に長い指が巻きつく・・・ふぅ。


古書店という設定も、このムードばっちり感に一役買ってますよね。
真志喜にピッタリだわ。
で、古書をめぐっての因果な関係。
お父さんとの確執。
だからこそ、明るい日の下に現わされない二人・・・うぅ。


この二人は、こんなに綺麗なのに
「本田」先生は、なぜ、きたないオヤジのようになるのだろう。
そして、高校生の瀬名垣は、また、ちょっと印象が違った。
二人っきりの時間ではなく、「他人がいる時の二人」が
描かれているせいだろうか?
もうちょっと奔放で、明るいエロスのような気がする。
こんな瀬名垣も魅力的。


そう。私は瀬名垣に惹かれている。。。






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