1月に読んだ本 まとめ

1月の読書メーター
読んだ本の数:18冊
読んだページ数:5519ページ

横道世之介横道世之介
こんな大学生いるだろうなぁ。と普通に思うほどありふれた風景のようであり、でも、どこか和む空気に包まれた居心地のよさがある本でした。とんがっているところがないからかなぁ。加藤くんにくっついて公園に行ってベンチでスイカをシャクシャク食べる姿を思い浮かべて、ふきだしちゃいました(笑)
読了日:01月31日 著者:吉田 修一
プリズン・トリックプリズン・トリック
ネタバレになってしまうのであまり書けないのだけど、終章までは私は興味深く読みました。でも、謎解きは・・・ちょっと稚拙かなぁ。残念。最後も、ちょっと・・・。あ〜騙されちゃったよ!っていう心地よく騙された感がなくって、読後、不満が残りました。
読了日:01月26日 著者:遠藤 武文
無理無理
いろんな無理が詰まっている。無理を押し通す人。無理して頑張っちゃう人。無理じいされてつぶされそうになっている人。もう無理と諦めている人。無理に打って出ようとしている人。全てが今の日本なのだと思うけど。最後の最後でも未来が開ける形ではなく、衝突しあって・・・読後も苦しくて暗澹とする。辛いな・・・。
読了日:01月25日 著者:奥田 英朗
死神の精度死神の精度
真面目に調査しているのに、なぜ「可」?と思ってしまうのは私が人間だから?「旅路を死神」が好きなのは浪花節かな?「死神と老女」も好き。こういう全て分かった風で不可思議な、それでいて孫が来ると冷静でいられない可愛いおばあちゃんになりたい。ほとんどが可なのに調査を真面目にするのは、人間そのものに興味をもっているから?そして、ミュージックを聴くという興味を引くことに関係した人間だけとりあえず「保留」にするのかな。それとも理屈にあわないことするから死神なのかな?私はそこがはっきりしなくて、読後もムズムズする。
読了日:01月21日 著者:伊坂 幸太郎
サクリファイスサクリファイス
すごく良かった!一気に読みました。ロードレースっていう競技を全く知らなかったせいか新鮮で、アシストして勝つ!っていうちょっと変形の団体競技にもびっくり。普通なら、ある意味陸上から逃げてきた主人公が、また雄々しく立ち向かう!って感じに持っていくところを、この競技でこうきたか・・・っていい意味で裏切られてホント面白く読めました。
読了日:01月18日 著者:近藤 史恵
6TEEN6TEEN
こんなにしっかりしている6TEENなら、母は楽だわ〜確かに女の子との絡みとかほぉ・・っていうとこもあるけど、基本スレてなくってしっかり物事考えている。反面この年代の不安感も描かれていて、これが本当に等身大の6TEENなら、もっと娘のことも信じてあげていいのかなぁ・・・などと、この時代はすっかり過ぎ去っている私は思いました。
読了日:01月17日 著者:石田 衣良
静かにしなさい、でないと静かにしなさい、でないと
最初の話を読み終えた時は・・??・・・どうリアクションしていいかわからない感じ。そんな風に内面押し出されちゃっても、私、ついて行けないわ!って思った。で、次々読んで行くと、あれぇ?ちょっと私の中のどこかがひっかかる。隠しておいた出っ張りにつまづく。あ〜隠れている「わたし」の小説なんだ!とやっと気づく。やだ!気持ち悪い。バカじゃない?なんて読んでいたのにそれは「わたし」だった。ダメダメ、「静かにしていなさい、・・・」
読了日:01月16日 著者:朝倉 かすみ
ひなた弁当ひなた弁当
ポジティブな考え方は生き方も自分をとりまく世界も変わるってわかるけど・・でもね、まず自分で栽培しようよ。自分で調理師免許とろうよ。本当に頑張って職探ししている人にも、真面目に普通にきちんと商売されている人に失礼だよ。。。とも思ったのが正直なところ。でも、そんなことは些細なことで自分っていうもの持ってにっこりお弁当食べましょっていうメッセージってことでいいのかな。
読了日:01月15日 著者:山本 甲士
月魚 (角川文庫)月魚 (角川文庫)
エロスだわぁ。。。もう、二人が今にも見つめ合って肩に顔をうずめるのではないか・・・っていうムード・・・?いやいや、特にそう語ってはいないのだけど、文全体で醸し出しているでしょう?ず〜っとドキドキしてました、私。
読了日:01月14日 著者:三浦 しをん
ヴァン・ショーをあなたに (創元クライム・クラブ)ヴァン・ショーをあなたに (創元クライム・クラブ)
私は、前作の方が好き。「パ・マル」の中でシェフの料理を心で味わってほっこりとした暖かさが読後に残るのが好きだったのに。シェフが登場して、料理の知識でちょっとした謎を解説されてもなぁ・・・と思ってしまった。<ヴァン・ショーをあなたに>の話は、私にもヴァン・ショーが差し出されて、ほっこり幸せになりました。
読了日:01月13日 著者:近藤 史恵
水の中の犬水の中の犬
すごいわ。。。もう言葉にならないほど。圧倒されました。初めは、ちょっと腕がいい、頭がいい、上から目線の強気な探偵が細かなところへの着目から、事件を解決!っていう、定石通りの小説だと思ったのに。そして、そんな小説嫌いじゃないし、そんな探偵大好きなのだけど。これは、もっともっと期待を良い方に良い方に裏切ってくれてどんどん入りこんでしまいました。続編があるのですね。ぜひ、読んでみたいです。
読了日:01月12日 著者:木内 一裕
終末のフール終末のフール
もっと力強く生きていけたとしたら<深海のポール>の父のように櫓を組みたい。そして、運命の日。死に物狂いで上へ上へと登りたい。娘のために。この本、読むと自分の生き方とか、人の本当のところはどうなんだろうとか結構、本質ついてみたくなりますねぇ。読書によってそこまで考えさせられる本!やっぱり伊坂ワールドはすごい!と思った次第です。
読了日:01月11日 著者:伊坂 幸太郎
眠れるラプンツェル (角川文庫)眠れるラプンツェル (角川文庫)
汐美さんは本当にルフィオに恋をしていたのか?淋しい心が、平衡を保つために疑似恋愛を生み出したのではないか?人間はネコじゃない。生きるためには、心が動かないと生きていけないから。塔のカギをもっているのは自分自身だった。。。私も自分で鍵をもっているくせに勝手に閉じこもらされているように振舞っていないでしょうかねーちょっとドキっとする本でした。
読了日:01月10日 著者:山本 文緒
タルト・タタンの夢 (創元クライム・クラブ)タルト・タタンの夢 (創元クライム・クラブ)
お気に入りの読書家さんのコメント読んで、この表紙見ると「うわぁ、雰囲気あるわぁ」と感激。夜中から読み始めたのに一気に読んでしまいました。他の読書家さんも書いていたけれど、気持ちいい人ばかりの登場だから、心があったかい読後感になるのかなぁとホントに私も読んですぐ思いました。ヴァン・ショーすごく飲んでみたいです。
読了日:01月09日 著者:近藤 史恵
製鉄天使製鉄天使
赤朽葉家の伝説』読んでいなければ、ちょっとひいてしまったかなぁ。しかも、訳わかんないんじゃない?って思うし。。。「えいえんの国が〈どこ〉じゃな〈いつ〉に存在する」っていうお兄さんとの会話にはグッときました。
読了日:01月09日 著者:桜庭 一樹
武士道セブンティーン武士道セブンティーン
最初、シックティーンの最後のあたりをなぞっていくのは、ちょっと・・・でしたが、武士道とスポーツはちがう。武士は戦いを収め、スポーツは審判がいるということを前提になりたっている。。。というあたりは、格好よくてゾクゾクしました。北野天満宮での果たし合いもスカッとしたし、香織の木刀での収め方も格好よかったよ〜エイティーンがますます楽しみ。
読了日:01月03日 著者:誉田 哲也
武士道シックスティーン武士道シックスティーン
続きがあると初めから知っていて読み始めたせいか、香織の肩肘はったツッパッた生き方はもっと長く続くのかと思っていたが。。。サナエに触発され、敵に勝負を挑むだけの道ではなく武士道を研究していくこの二人の歩む道を読み進めるのが楽しみです。
読了日:01月02日 著者:誉田 哲也
女王様と私女王様と私
読んでいる途中のいきなりの反則技・・・妄想って・・・いきなり読む気が失せたけど、どうにか読み続けて、ラスト、あ〜こういう風につながっていくのねと納得。結局これはこれで「あり」なのですね。でも、現実にこういうことって起きていそうで怖い。
読了日:01月01日 著者:歌野 晶午

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