2010  3月に読んだ本

今年累計 43冊


3月の読書メーター
読んだ本の数:14冊
読んだページ数:4644ページ

きままな娘 わがままな母きままな娘 わがままな母
娘の恋愛に自分を重ねて追体験している・・すっごくわかる!!まさに私の方がわがままな母だわ。私がとても楽しく気分がいい時、それは娘がかなりこちらに合わせている時なんだ・・・とこれを読んで初めてちょっと反省。まだ、駒子さんほど年じゃないから、入院中の態度とかは、私の母だ!と勝手に転嫁。この本でかなり我が家の構造を見直しできました(笑)
読了日:03月30日 著者:藤堂 志津子
ひまわり事件ひまわり事件
何考えているんだかわからない、ただうるさい幼児ってすごい苦手。自分のこと中心にしか動かない頑固老人もすご〜く苦手。私にとって二大苦手がバリバリの自己主張で作品の中で暴れまくり、かみ合わない会話で笑わせてくれました。目線ひとつで関係も変わるものだ!と納得。奇抜なバリケードも、もしや本当に認知症だから?と読み進んでいったら。。。あ〜そのお方の認知症を気にしてのぎこちなさになったのねとこれまた納得。そこの関係だけがちょっといかにも「仕込んだ」設定でちょっと私的には違和感が残ったけれど。楽しい!そして痛快で読後感
読了日:03月28日 著者:荻原 浩
秋から、はじまる秋から、はじまる
若者特有の傲慢な発言にも、バカだねお前は・・と余裕をもって読み進められたのは私がかなりオバサンになっている証拠でしょうかねぇ。さすがにTHE主婦と毒づかれるのは辛いけど、主婦同士の口さがない噂話はちょっと身に覚えもあって苦笑。最後、あまりにもトントンと反省して甘ちゃんから卒業!みたいな感じが余計若いね〜って思えてしまって。。。妙に自分の年を意識させられてしまった作品でした(笑)
読了日:03月28日 著者:喜多 由布子
ともしびマーケット (100周年書き下ろし)ともしびマーケット (100周年書き下ろし)
今すれ違った人もそれぞれの生活があるんだよねぇ・・と、ほんわかほのぼの感を味わうか、このラスト都合良くオールキャスト勢ぞろいだし何だかなぁ・・と冷めた感じで終わるのも紙一重。微妙です。
読了日:03月27日 著者:朝倉 かすみ
ニサッタ、ニサッタニサッタ、ニサッタ
前半のダメっプリは読みながらイライラがMAX。後半に向けての我慢だと思って読み進んでいくと、突如人種差別問題が加わってきて???イヤ、最後にはちゃんと全部つながっていくのだけど、ここに広げるの?的な違和感を読んでいる最中ちょっと感じてしまった。
読了日:03月22日 著者:乃南 アサ
シアター! (メディアワークス文庫)シアター! (メディアワークス文庫)
すごく面白かった!市民ミュージカルという舞台作りに参加したことがあるせいか、ゲネとか舞台監督とか舞台用語も懐かしく余計楽しめたのかも。こちら側とあっち。舞台手伝っていてもホントのキャストやスタッフとは一線ちがう感じ。それもすごくわかる。「司さん」がまずドストライクだし。すごく惹かれます。
読了日:03月18日 著者:有川 浩
学問学問
死亡記事があることで、語られている年代以降のことも想像が掻き立てられ、よりイメージが膨らみますよね。生あるいは性について無知・無垢から体の喜びを知り、心の成長までの過程を描くということで、タイトル「学問」はまさに言いえて妙だと私は思いましたけど・・・。
読了日:03月18日 著者:山田 詠美
Fの記憶Fの記憶
1話を読んで、「呪い」をキーワードに進んで行くお話かと思いきや、他の人のFについての記憶はまた違っている訳で、「Fについての記憶」がキーワードなのね。ただ、2話なんかは、「それぐらいでFが人生に影響する?」って気もしましたけど。でも、奇をてらいすぎない展開で私はかなり好印象。こんなエンドも心はほっとします。
読了日:03月16日 著者:吉永 南央
シャドウ (ミステリ・フロンティア)シャドウ (ミステリ・フロンティア)
面白くて一気読みしました。所々、ちょっとツッコミたくなるようなこじつけ、展開が私的にはあるのだけど(ネタバレになるから書けないけど)、面白さがそれを上回りました。
読了日:03月11日 著者:道尾 秀介
武士道エイティーン武士道エイティーン
番外編みたいなのが間に挟まっているにもかかわらず、この話のすがすがしさは全く損なわれていないのが素晴らしい!大抵はちょっと気分そがれちゃったりするんだけど。あの尖がってツンツンしてた香織がね〜素敵な女の子になって。。。と、成長を見てきた近所のおばさん気分でウルウルきちゃいます。ホントにすごく好きです。
読了日:03月10日 著者:誉田 哲也
食堂かたつむり食堂かたつむり
両想いにさせて!の高校生の話くらいまでは、とてもほのぼのと読んでいました。願いをかなえて欲しいお客様とのエピソードを美味しそうな料理とともに紡がれていくお話なのかと。。。でも違いましたねぇ。母娘の対立とも感動の和解とも病魔に苦しむ話とも言えない・・・なんとなくさらさらと読めましたが、豚の解体も読み越えると他にはあまり後に残らず読み終えてしまいました。。。
読了日:03月08日 著者:小川 糸
ドーン (100周年書き下ろし)ドーン (100周年書き下ろし)
「分人」って考え方が面白い。人と向かいあったら確かにその数分だけいろんな自分があるよね。それを、こんな風に表すことが出来るというのがすごいし、宇宙という空間で限られた分人だけが現れていると他の分人が溢れ出てくるというのも、ほぉ〜そういう考えもあるのかと面白かった。私はとってもたくさんの分人を持っていそう。そしてコミュニケーションをとればとるほど、どちらの大統領候補者のいうことに心から肯いてしまいそう。今までは感化されやすいという言葉で自分のことを考えていたけれど、分人をたくさん持っているのだわね。きっと。
読了日:03月07日 著者:平野 啓一郎
殺気!殺気!
殺気を感じることが出来る!その設定はとても面白かったのですが。。確かにこうやって今の大学生は話すのだろうなぁというダラダラとした会話を読む必然性って?最後!なんでも事実を公表すればいいってものじゃなかろうに。いや、結果として公表するにしても、もう少し逡巡するって心の動きが有る筈ではないでしょうかね?あのべったりとした学生同士の会話は、そこまで人の心を想像できない幼さの象徴として書かれていた?と穿った考えまで浮かびました。感動はなかったです。。。
読了日:03月06日 著者:雫井脩介
終の住処終の住処
なんだか釈然としない。この改行しない本の作りにも違和感があるし、流されているだけなのか、なにか深い意図があるのかわからないこの主人公の行動。妻の所作。途中、ちょっとわかったような気がしていたのに・・・若い人にはこれはわかんないだろう!なんて優越にひたっていたら、全てわかっていた上での抗議!とか言われて、意味わかんない!と、作品から心離れてからは、最後まで、寄り添うことができなかった。
読了日:03月02日 著者:磯崎 憲一郎

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