2010 4月に読んだ本

今年読んだ本の累計 59冊



4月の読書メーター
読んだ本の数:16冊
読んだページ数:5411ページ

遥かなる水の音遥かなる水の音
もがき苦しんだ後の透明感が感じられました。周がサハラで眠りたいと思うまでの日々の格闘は詳しく記せられていないけれど、とてもせつない。混沌としているだろうイスラムの世界も真っすぐにしみるように読みすすみました。表紙と裏表紙のサハラの写真が凄くいい。最後、読み終えて、裏表紙をめくってこのサハラの砂の広がりに息をのみました。
読了日:04月30日 著者:村山 由佳
太陽の坐る場所太陽の坐る場所
女子にはあるよね〜こんな卒業したばっかりのまだ若いうちのクラス会となれば、尚更だ。聡美や紗江子のプライドは共感出来たし、由希の自分の立ち位置を決める振舞いもわかる気がした。。。こういう赤裸々な表現できるってすごいと思った。初めキョウコと女王響子がなんだか結びつかなくて?と思っていたら最後に。。。納得。だけど響子の自意識にはちょっとついていけなかった。若い頃は誰しも自意識過剰だけれど、卒業後もここまで引きずるかなぁ。響子の章だけは、ちょっと消化不良です。
読了日:04月29日 著者:辻村 深月
よつばと!  9 (電撃コミックス)よつばと! 9 (電撃コミックス)
これも友人の勧めで1巻〜9巻まで一気読み。読み始め、子どものウザい感じが続くのかとちょっとだけ引いたけど、全く違った。何だろう、これは。ちっちゃい頃思い出して甘い匂いするし、笑えるし、ちょっと泣けるし。気が付いたらユルユルの顔でニヤついて読んでいる自分がいる。。。ほわっとします。
読了日:04月24日 著者:あずま きよひこ
ほかならぬ人へほかならぬ人へ
自分を愛せない人は他人を愛せない。。。人から大事だと愛情を注いでもらって初めて他人を大事に想うことが出来る。。。娘が幼い時、子育てバイブルのような本によく載っていたことを思い出しました。「育ち方」というのはやはり大切なのか???東海さんに出会って他人を思う心を教えてもらえたということか。。。東海さんの匂いが「この人」という証拠ってこと?さらっとは読めたけど、<心が動く感動>は私には訪れなかったな。
読了日:04月24日 著者:白石一文
サムライカアサン 6 (クイーンズコミックス)サムライカアサン 6 (クイーンズコミックス)
友人に借りた時は表紙見て全く興味そそられなかったのだけど、読んでビックリ!ドストライクでした。カアサンがノリツッコミで笑わす!でもものすごく熱く語る!愛があふれまくっていて、もしかしてベタな押しつけが嫌いな人は引くかもしれない。。。だけどだけど私はこんな家庭が理想です。ウザいと言いながら素直な息子。丸ごと認めてくれる夫。そして全力で愛をそそいでいる母。泣けます。笑えます。ホントにホントにおススメだわ。
読了日:04月23日 著者:板羽 皆
夜叉桜夜叉桜
弥勒の月が先だったのね・・・読む順番まちがえたぁ!でもその過去知らないからこそ読み始めから「なに?なに?」ってぐいぐい話にのめり込んだ感じです。人間の内なる心を描くという点では、青春モノと時代小説、舞台は違っても、あさのさんらしい。そしてますます好きになりました。皮肉ってみたり飴をしゃぶってみたりの信次郎。この屈折した感じだけど頭は切れる!って設定が個人的に究極に好み。
読了日:04月23日 著者:あさの あつこ
おぼろ月おぼろ月
「キャメルのコートを私に」の話が好きだなぁ。若い時、でも、もう幼い恋とは言ってほしくないそんな時期の気持ち。あ〜うんうん。そう!そうだった!ってね。他は、うーんちょっとお話って感じであまり入り込めなかった。・・・ちょっと自分のオバサン度が高いこと確認しちゃった感じ。若い時に読むと感想違ったかも。
読了日:04月20日 著者:谷村志穂
アンナの土星 (ダ・ヴィンチブックス)アンナの土星 (ダ・ヴィンチブックス)
若い子が読むべき本だったなぁ。うん。娘に読ませたい。これからどんな未来が待っているのか。輝きより不安の方が多いかもしれない。けど、こんな宇宙に住んでいるんだぜ自分達。って元気になれそうな。。。クラスの中での自分の位置を確定するにも人間関係とか気を使う今どきの子だけど、家族の言葉に素直に反応していて「こんな子なら心配ないじゃん!」とうらやましく思ったりして。年齢のせいかちょっと余計なこと付け加えちゃうこの母の方に親近感覚えます。
読了日:04月17日 著者:益田ミリ
パラドックス13パラドックス13
ありえないじゃん!って設定にもかかわらず、グイグイ引き込まれてさすが東野さんって感じ。「イヴになって欲しい」はあの場ではまだまだ心情的に無理。でも誠哉自身も人類を存続させるという途方もないことにでも向かっていく目標がないと生きていけなったのだろう。その世界を自分が創るんだ!という使命感のような。人は自分が役に立つ存在だと認められないと生きていけないよね。「誠哉さん、ずるい・・」と言いながらもういちど生きてみようと思った菜々美の気持ち、わかるような気がします。
読了日:04月13日 著者:東野 圭吾
嫌われ松子の一生 (下) (幻冬舎文庫)嫌われ松子の一生 (下) (幻冬舎文庫)
結局、松子って頭がいい(お勉強はできる)だけでとても幼稚。気に入ったおもちゃ(男)を手に入れられないと不幸だと嘆く。相手を思いやるとか全くなし。「見くびっちゃ困る!」と痩せ我慢の啖呵を切る笙のほうが、よっぽどかっこいい。深みがなくてちょっとがっかり。
読了日:04月12日 著者:山田 宗樹
嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫)嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫)
読了日:04月12日 著者:山田 宗樹
疾走 下 (角川文庫)疾走 下 (角川文庫)
ひとは皆弱いけど、親は強くなければならない。子どもの行いではなく子ども自身を信じ、逃げてはいけない。エリの親だけでなくシュウジの親も弱かった。親が強く支えていたらどんなに運命に翻弄されようとも、からからからっぽにはならなかっただろうに。あんなに求めていたじゃないか。お母ちゃん・・・と。
読了日:04月09日 著者:重松 清
疾走 上 (角川文庫)疾走 上 (角川文庫)
読了日:04月09日 著者:重松 清
流星ワゴン (講談社文庫)流星ワゴン (講談社文庫)
大事な分かれ道の過去に戻っても何も変えられないなら意味ないじゃん!と読んですぐは私もそう思いました。でも、ちがうのですね。ここが分かれ道だったと。でも自分はこう信じていたのだと。仕方がないのだけど、違う道も確かにあったのだと気づく。過去の自分をしっかり気づけたからこそ、過去は変えられないけど未来を変えることができる。でも、それは常に一生懸命生きてないとダメですよね。意味なく適当に過ごしていたらせっかく分かれ道にもどっても「仕方がなかった」と自分の行動を認められずひたすら自己嫌悪だわ。続く
読了日:04月07日 著者:重松 清
インビジブルレインインビジブルレイン
それを人間臭さが出ているとも言うのかもしれないが、私には牧田との関係はあまりにも唐突な感じがぬぐえませんでした。いきなりなラブシーンはハリウッド映画っぽいとも思いましたが、それをなんだかグチグチ引っ張ってあーいう形でのラストはやはり日本体質の警察だと・・・作品半ばまで面白かっただけになんだか最後は残念だったなぁ。
読了日:04月05日 著者:誉田 哲也
つばくろ越えつばくろ越え
新聞書評の「冴えるシミタツ節」に惹かれて読みました。初シミタツです!びっくりしました。期待感0だったのにすごくすごく面白い!!好みです。。。通し飛脚という専門職ならではの技能にスピード感。追手との攻防。何度でもやり直せばいい。大切なのはこれから先のこと。どうやって生きていくかが第一優先という人生観。読んで元気になれる一冊
読了日:04月02日 著者:志水 辰夫

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