2010 5月に読んだ本

今年読んだ本の累計 77冊



5月の読書メーター
読んだ本の数:18冊
読んだページ数:6391ページ

家族の言い訳家族の言い訳
どれもさらっと読んじゃう短編集。おかあちゃんの口紅。ベタな田舎のおかあさんと都会に出た息子・・・ありがちすぎる話だけど、こんなにおかあちゃん好きって言ってもらえたら嬉しいよね。粉雪のキャッチボールもしかめ面の父と仕事場で尊敬されている父。これもありがち。でも部下があまりにもいい人で。いい子過ぎて良い意味で心に残りました。
読了日:05月30日 著者:森 浩美
ヤッさんヤッさん
ホームレスとは違う!矜持を持つだけでこんなに変われるはずもなく・・・現にヤッさんを認めてもらおうと開いた会ではヤッさんの腕を認めたわけであり・・・生き方を認めたわけじゃないというか、秀でたものがないとやっぱりダメじゃん!とひねくれた読み方するとそうじゃないホームレスは結局変われない!ってことで。。。ありきたりな身の上話にすがるな!!!ってのはかなり心に響き拍手ものなのですが。痛快小説でサラッと楽しく読めるのだけど、心の中のもう一人の私が「そんなに上手くいくかい!」と不貞腐れてしまう・・・といった本でした。
読了日:05月28日 著者:原 宏一
鉄の骨鉄の骨
もともと企業モノは好きですが、この作品はエンタメ要素もたっぷりでとても読みやすかった。政治家とも直接つながる大物が平太相手にこんな扱いは、いくら同郷で可愛がるにしても現実離れしすぎだし、ましてや母親との関係は書きすぎ!と私なりのツッコミどころもありますが、それを超える面白さで一気読み。仕事に没頭する出来る男、西田!格好いいです。相手に無理を押し付けて我を通すやり方、その一方、技術革新で自ら生きる道を切り開くやり方。。。人としての生き方にも通じてますよね。
読了日:05月25日 著者:池井戸 潤
ガールズ・ストーリーガールズ・ストーリー
人情厚いお医者様とその娘が、秘した過去のある人たちの心の闇を救う・・・悪くいうと結構よくある類型的なお話なんだけど、テンポよくお話に入っていけてサクっと読める本でした。おうたさんとのやりとりはホントに嫌味なく面白い。おいちの一生懸命さが素直に伝わってくるから、よくある話だと思いながらも読後感が爽やか。人の為になることをしたいという、一見、正しい心意気のような考えをそれとなくたしなめ、自分が出来ることを一つ一つ・・・という生き方を示す。。。娘に読ませたい作品だなぁ。
読了日:05月23日 著者:あさの あつこ
のぼうの城のぼうの城
単純に面白かったですねー開戦となってからは特に一気に読み切りました。戦いの場面はスピード感もあるのだけど、今一つ現代の戦いとは違う、名乗りをあげての戦いとか田植唄をうたっちゃうとか、その違う空気感がビンビン伝わってきて。。。ア〜おもしろかった
読了日:05月20日 著者:和田 竜
鴨川ホルモー鴨川ホルモー
好みの相違だと思うけど・・・私は苦手。悠久の都の空気を知らないと、オニとの関係を結ぶのは難しいのか。私はきっと匂いがしないのだろう。オニの世界にも入っていけないし、この自己中なサークル分解にも共感できず。。。唯一、ちょんまげ姿は想像するだに可笑しい。
読了日:05月18日 著者:万城目 学
鷺と雪鷺と雪
前作二つの作品の方が好きだった・・・英子のおきゃんな感じとベッキーさんの理知的で深い導き方が今回は薄れていたような・・・でもでも、この向上心たっぷりの生活にはタメ息とともに脱帽です。もし、ん十年前に戻れるなら、一生懸命考えること、芸術を真面目に鑑賞することを茶化したりバカにしたりしないのに。。。どうして真面目さを笑ったりしてたのだろう。。。と、このシリーズの本を読むといつもわが身を振り返って反省し、取り戻せない時間を嘆いてしまいます。
読了日:05月15日 著者:北村 薫
まだ遠い光―家族狩り〈第5部〉 (新潮文庫)まだ遠い光―家族狩り〈第5部〉 (新潮文庫)
世界の誰かと比べて自分の存在を善や悪と認識したりするのではなく、自分というものをありのまま受け入れることが出来たら、次の一歩も勇気を持って踏み出せる。いろんな人がいるんだと認め合いたい。その広い世界のあらゆるもののおかげで自分は生きているのだと素直になろう。有り難く受け入れ、だからこそ自分を大切に生きよう!何も出来ないから存在意味がないのではなく、助けられて生きているからこそ大切に生きていかなければならない。。一冊一冊深く考えさせられた本。
読了日:05月13日 著者:天童 荒太
巡礼者たち―家族狩り〈第4部〉 (新潮文庫)巡礼者たち―家族狩り〈第4部〉 (新潮文庫)
読了日:05月12日 著者:天童 荒太
贈られた手―家族狩り〈第三部〉 (新潮文庫)贈られた手―家族狩り〈第三部〉 (新潮文庫)
読了日:05月11日 著者:天童 荒太
遭難者の夢―家族狩り〈第2部〉 (新潮文庫)遭難者の夢―家族狩り〈第2部〉 (新潮文庫)
読了日:05月10日 著者:天童 荒太
幻世(まぼろよ)の祈り―家族狩り〈第1部〉 (新潮文庫)幻世(まぼろよ)の祈り―家族狩り〈第1部〉 (新潮文庫)
読了日:05月09日 著者:天童 荒太
噂 (新潮文庫)噂 (新潮文庫)
帯を見ずに読んで良かった。。。これ、予断を持って読んじゃうと面白さ半減になっちゃうよね。そして、ラスト知ってから、もう一度再読して伏線確認してみたくなります。私はハッピーエンド好きだから、この衝撃は体に悪いです。。。
読了日:05月08日 著者:荻原 浩
永遠の仔〈5〉言葉 (幻冬舎文庫)永遠の仔〈5〉言葉 (幻冬舎文庫)
親から受けたものをここまで子は引きずるのか。。。嘘をついている生活は嘘に慣れ、嘘が大きくなっていく。そして良かれと思って全ての罪を自分が背負うことによって、逆に人を深く傷つけることもある。。。人をまるごと受け入れるって、難しい。自分の子であれば尚更、期待という欲も出るし自分の育て方によってもっと変えられるのじゃないかっていう親の我がままが出ちゃう。この本のような極端なことじゃなくても、言葉によって虐げたり傷つけたりしているのじゃないか、自分は親としてどうなのか・・・読みながら苦しくなった作品です。
読了日:05月04日 著者:天童 荒太
永遠の仔〈4〉抱擁 (幻冬舎文庫)永遠の仔〈4〉抱擁 (幻冬舎文庫)
読了日:05月04日 著者:天童 荒太
永遠の仔〈3〉告白 (幻冬舎文庫)永遠の仔〈3〉告白 (幻冬舎文庫)
読了日:05月03日 著者:天童 荒太
永遠の仔〈2〉秘密 (幻冬舎文庫)永遠の仔〈2〉秘密 (幻冬舎文庫)
読了日:05月03日 著者:天童 荒太
永遠の仔〈1〉再会 (幻冬舎文庫)永遠の仔〈1〉再会 (幻冬舎文庫)
読了日:05月03日 著者:天童 荒太

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