2010 7月に読んだ本

今年読んだ本 100冊

7月の読書メーター
読んだ本の数:16冊
読んだページ数:4885ページ

FUTONFUTON
田山花袋「蒲団」は受験勉強の時に覚えただけで、何も知らないでこの本を読んだ・・・デイブの「蒲団の打ち直し」の作中に出てくる妻にすごく共感。「おまえにはわからない」なんて言わないで!だれとなら分かりあえるの?もやっとしながら、「蒲団」を運ぶ・・・
読了日:07月30日 著者:中島 京子
クドリャフカの順番―「十文字」事件クドリャフカの順番―「十文字」事件
お気に入りの読書家さんのコメントで「古典部シリーズ」という言葉に惹かれて図書館に予約したのに、どんな手違いからか1作目ではなくこの本からスタートしてしまった・・・が、文句なしに面白い!ただ現役女子高生の娘は「わたし、気になります」とは言わないだろう。実際、先日の学校祭はこんなに熱くなかったような気がする。文化系が充実している高校だからこんなに盛り上がるのだろうか・・?とか、そんなところにツッコミを入れてしまう。何はともあれ、この古典部、もう少し追いかけていきたいと思います。
読了日:07月27日 著者:米澤 穂信
水神(下)水神(下)
真面目に実直に生きている人々。チャラいとか軽い生き方とかがまず生きていく上で選択肢にありえないし。真面目に這いつくばってしか生きていけなかったこの時代。祈るという重みも今とは違うけれど、読んでいて祈らずにはいられなかった。こんな善き人ばかりではなかっただろうけど、純粋な生き方を読んで、今、屈折した想いを抱えて生きていると思ってもそれはこの時代に比べるともしかしたら甘ちゃんなのかなぁ。。。なんて思ったりした。
読了日:07月27日 著者:帚木 蓬生
水神(上)水神(上)
読了日:07月24日 著者:帚木 蓬生
しゃばけしゃばけ
「なんてことだろう。私はその、なりそこないを何とかしなけりゃぁならないらしい」ここを読んだ時ぞくぞくしました。拳をふるって力強く立ち上がるわけではない。泣きながら決意したのではない。でも「なんてことだろう」ここは私がなんとかせねばならぬところだよ。と有無を言わせぬところがある。。。全くもってホントに天晴れ。この飄々としたキャラに私はまず惚れました。もちろん妖とともに、という設定の妙も面白い。続編、ぜひ読んでみたいです。
読了日:07月24日 著者:畠中 恵
八朔の雪―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-1 時代小説文庫)八朔の雪―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-1 時代小説文庫)
ページを繰る度に「あ〜終わっちゃう。。。もっと読んでいたい!」と惜しんでいました。澪の頑張りは思わず背中を押してあげたくなっちゃうし、御寮さんはさすが女将の貫録でカッコイイし、あさひ大夫からの文が・・・読みながら何度も何度も暖かい涙がこぼれました・・・次もそしてその次の本も早く読みたいです!
読了日:07月19日 著者:高田 郁
女友達 (角川ホラー文庫)女友達 (角川ホラー文庫)
友人に勧められたのですが・・・ちょっと期待外れ。もっともっと亮子が上手に、不気味に近づいてくれば良かったのに。。。底割れがあっさりしすぎ。この甘ったれた男も気に入らないし!現実の女の心の中の方が怖かったりして・・・
読了日:07月17日 著者:新津 きよみ
フリーター、家を買う。フリーター、家を買う。
いつも文句ばかり言って会社飛び出す若者の話は腹立たしく読むのだけど・・・でも自分は正しい。正しければ何言っても自分が通るはずだ!と偉そうに他を批判しちゃう自分と重なる部分もあって、ちょっと焦った(汗)私が心折れたら、こんな風に家族は心配してくれるかな〜一つになってくれるのかしら・・・そう考えるとちょっと怖い(*_*;後半、心入れ替えた誠治は仕事も順調で、こんなにうまくいくかい!とツッコミもいれたいところだけど、実はそんな右肩あがりでずんずんいく話も嫌いじゃなくて・・・一気にさーっと読めました。
読了日:07月17日 著者:有川 浩
別冊 図書館戦争〈2〉別冊 図書館戦争〈2〉
有川さんの本は、みんながみんなを大切にしている空気が立ちのぼってくる感じが心地良いのねぇ。。。柴崎が、大切にされたくて、大切にしている人を好きになる・・・と独白しているシーンで気づきました。この大事なものを守ろうと大切にしている感じが私を包み込み、心地よくて離れられなくなっているのだわ〜
読了日:07月17日 著者:有川 浩
船に乗れ! (3)船に乗れ! (3)
若かりし時を思い出して、こんなに自意識丸出しの描写を共感して読んだことはなかった。そして、金窪先生。もし中途半端になぁなぁで許しちゃったりしていたら偽善的で引いていたと思うけど、この正直な対応に感激。この先生の哲学の授業をホントに受けてみたい。演奏については分からないのに涙でてくるし。「船に乗れ!」良い言葉だ。
読了日:07月17日 著者:藤谷 治
別冊 図書館戦争〈1〉別冊 図書館戦争〈1〉
読了日:07月16日 著者:有川 浩
SOSの猿SOSの猿
読み始めて次郎に凄く興味を持って・・・この「泣いている人を見過ごす」ことの出来ない、でもなんの専門家でもない次郎がどう展開していくのか・・・?って期待して読み始めたら、いきなり「猿の話」だし・・・やっとつながったと思っても、後半は次郎はかすんじゃった感あるし・・・すごい消化不良な気持ちで読了。「猿」より漫才やっているお母さん達のエネルギーをもっと感じたかった。って、これが伊坂ワールドだよって言われたら、そのワールドの本を手に取った私は何も言えないのだけどね。
読了日:07月15日 著者:伊坂 幸太郎
船に乗れ!(2) 独奏船に乗れ!(2) 独奏
読了日:07月05日 著者:藤谷 治
船に乗れ!〈1〉合奏と協奏船に乗れ!〈1〉合奏と協奏
読了日:07月04日 著者:藤谷 治
身の上話身の上話
最後に衝撃の告白が待っているにしろ、淡々とすすめられる話はワイドショーの覗き見趣味的な感じが拭いきれず共感することもなく、話にのめり込むことが出来ませんでした。。。
読了日:07月03日 著者:佐藤正午
同期同期
「同期」という言葉は、特に男性にとって特別な響きを持っているのでしょうね。それが良い感じに伝わってくる作品でした。。。が、ボンの成長物語って目線でいうと、そんなに周りの大物が優しいかぁ!ってツッコミたくなる。まだまだペーペーの刑事に向かって雲の上の人がそんなに簡単に手の内知らせてくるなら苦労ないじゃん!みたいな。。。蘇我の行動ももっと奥深いものがあると思ったのにちょっと肩すかしでした・・・
読了日:07月03日 著者:今野 敏

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