8月に読んだ本

今年読んだ本累計 113冊


8月の読書メーター
読んだ本の数:13冊
読んだページ数:4547ページ

想い雲―みをつくし料理帖 (時代小説文庫)想い雲―みをつくし料理帖 (時代小説文庫)
毎回、このシリーズは一気読みしてしまいます。まっすぐに胸に響いてくる澪のひたむきさがページを捲る手を止めさせないのかもしれません。お寮さんが人の心を深く読んで、澪やふき、そして健坊を育てていく言葉に感じ入ることしきり。健坊を連れてきてくれた男が、「息子だと信じて年老いた母があの坊主を可愛がる姿を見て、自分がどれだけ大事に育ててもらったかあらためて感じた」という言葉に泣けました。母の愛ですよね。お寮さんの愛も佐兵衛に早く届いて欲しい。続巻に期待します。
読了日:08月29日 著者:高田 郁
あすなろ三三七拍子あすなろ三三七拍子
男の美学って訳わかんないし、とりあえず返事は「押忍!」って理不尽さが許せない!!と、まあ私は、「原センセ」状態で読みだしたのだけど。理解不能と思っているのに、この込み上げてくる熱い涙はどうしたことだ。。。応援とは、「ただただ、ひたすらにひたすらに」
読了日:08月26日 著者:重松 清
いっちばんいっちばん
メロメロ甘やかされているのに、甘ったれずに自分の出来ることを考えている若だんなが大好き。天狗とだっておじけずに勝負しちゃうものね。でも、兄や達が現れると「もうこれで大丈夫」と心から安心して身をゆだねることが出来る。この、突っ張っていないところが、もうカワユイカワユイ。そして可愛いといえば鳴家。若だんなを喜ばせようと100%の善意でちょっとずれたプレゼントを考えている。キュンキュン満載です。
読了日:08月23日 著者:畠中 恵
ちんぷんかんちんぷんかん
今回は、いつもの飄々としていて、でも、己のことはきちんと受け止めるという肝の太い若だんなを見ることが出来なくて、ちょっぴり欲求不満。「はるがいくよ」の最初でいよいよ若だんなの「命かけても一緒になりたい」人に進展する人物が登場か!!と早合点。話は全く違う方に進んで、切ない気持ちで読み終えました。
読了日:08月23日 著者:畠中 恵
夜叉桜夜叉桜
読了日:08月21日 著者:あさの あつこ
弥勒の月 (文芸)弥勒の月 (文芸)
読了日:08月21日 著者:あさの あつこ
夜叉桜夜叉桜
先に読んでいたのだけど、弥勒の月を読んで、どうしてももう一度読みたくて再読。人間ってぇのはおもしろい。懸命に生きたからこその夜叉。ただひたすらに恋焦がれての夜叉。人は知らず知らずに身の内に夜叉を持つ。さあ、どう生きる!
読了日:08月21日 著者:あさの あつこ
弥勒の月 (文芸)弥勒の月 (文芸)
人間の狂気に震える思いがした。。。大概の人間はそんな狂気とは関わらない日常を送っているはずなのに、誰もが、その狂気と向かい合ってしまう可能性を持つ。心が弱ったその時、誰がそばに居てくれるのか?弥勒の微笑みか、光に呼び戻してくれる誰かの必死の呼びかけか・・・あるいは闇への誘いの狂気のささやきか・・・続巻で、この怖さがもう少しはっきりするのでしょうか?
読了日:08月19日 著者:あさの あつこ
うそうそうそうそ
人としての生き方・・みたいなものを意識して描かれているのが、今回は特に強く感じれられたように思います。お説教臭いのは苦手だけど、若旦那のちょっと気の抜けたような頑張りだから、あまり反感は覚えませんでした。相変わらず鳴家はかわいいし。なんといっても新龍が好みです!肝が太くて、腕っぷしも強い。この物事に動じない姿も、道端で座り込んでしまったどん底を知っているからこその強さですよね。若だんなの魅力とはまた一味ちがうその強さに惹かれます。
読了日:08月17日 著者:畠中 恵
烏金烏金
読友さん達のコメントで初めて知った作家さんでした。読んで良かった!すごく楽しい。人情だけでなく理詰めで解決していく浅吉の手腕はお見事。惚れちゃうよね〜普通のお話だと、恋心を密かにいだいている幼馴染に吉原で巡り合っても、客として抱かないよね?抱き、抱かれるとしてももうちょっと煩悶するんじゃぁないかしら?そのわりきりの良さも、さらには、別な男に身請けされてその傷を癒したのが算術づけの日々っていうのもさすが理詰めの頭脳の持ち主!借りる人に合わせたお金の返し方、つまりはお金の使い方指南をもっと見ていたかったです。
読了日:08月16日 著者:西條 奈加
サラの鍵 (新潮クレスト・ブックス)サラの鍵 (新潮クレスト・ブックス)
私も「何も知らなかった」。。。サラの鍵によって開けられたのは、人間の恐ろしい狂気。そしてその極限のすさまじい狂気ゆえに圧倒されて口をつぐんでしまった人達。たわいない悪事はすぐに糾弾できるが、思考能力の限界を超える出来事には、自分の心が壊れることから守るために人は思考を停止するのではないか。そこには悪意はない。あまりの事実に向き合えない弱い心があるだけ。ジュリアのように強い心を持とう。事実に向き合い、他人事にしてしまわない強い心を。
読了日:08月15日 著者:タチアナ・ド ロネ
おまけのこおまけのこ
ちいさな一太郎。歩けなくなって思わず涙がこぼれた場面が心に残った。悔しくて顔を真っ赤にしているだろう一太郎が慌てて涙をぬぐう。「役立たずの上に泣き虫だなんて我慢できない。いくらなんでもみっともないではないか」まだ小さくて、疲れた!と手放しで泣きわめいたって可笑しくないのに。。。この心意気が、元気に寝込んでいる若だんなを支えているのね〜隠していた妄念と執着を顕わにしてしまう「狐者異」我慢ということも覚えなきゃ誰も受け入れてはくれないよね。身体が弱い若旦那は我慢だらけで、だからこそ、強い心を持っているのだろう
読了日:08月11日 著者:畠中 恵
ねこのばばねこのばば
仁吉に続き、佐助の過去を知り、人柄(妖柄?笑)がわかってますます親しみが湧きました。「今度こそ何が何でも守りきるつもりでいる。。。やっぱり、佐助という名前がある方がいいねえ。よんでくれる人がいる方がいいねえ・・・」佐助の心にキュンとします。そして、身体が弱い弱いといいながら、いざとなれば腹くくって肝すわっている若旦那がますます好きになりました。
読了日:08月09日 著者:畠中 恵
ぬしさまへ (新潮文庫)ぬしさまへ (新潮文庫)
私は長編でじっくり・・の方が好きなので、まさかの短編でちょっとテンション下がりながら読みだしたけれど、「虹を見し事」を読んで「あ〜面白かった!」と本を閉じることができました。妖が姿を消すと私も一緒になって気が抜けた感じで淋しかったし、「仁吉の恋だって!」と若旦那と一緒に興味津々。ページをめくる手が楽しいです。もっともっとこのシリーズ楽しみたいです。
読了日:08月07日 著者:畠中 恵
花散らしの雨 みをつくし料理帖花散らしの雨 みをつくし料理帖
澪の内に秘めた勝気さが、この本をぐっと締めている感じでとても気に入っています。人と人の暖かいつながりが胸に、美味しそうな料理がお腹に気持ちよく響いてきます。
読了日:08月06日 著者:高田 郁

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