2011 6月に読んだ本

今年読んだ本 99冊


6月の読書メーター
読んだ本の数:12冊
読んだページ数:4465ページ

終わらざる夏 上終わらざる夏 上
読ませますねぇ♪召集する側の発端では数字での員数あわせでも、直接赤紙を届けるものにとっては向かい合うのは人間であり、そして、召集される側になってみれば、もちろん一人ひとり物語がある。この一人ひとりの物語がどのように収束されていくのか・・ページを捲る手がとまらない。その収束された先に、今、私達が生きている日本が繋がっているのだから。。。下巻まで一気に読んで行きます。
読了日:06月30日 著者:浅田 次郎
若様組まいる (100周年書き下ろし)若様組まいる (100周年書き下ろし)
維新から20年。自分の行動ではなく、出自や親の身の処し方で、自分の生きる道が決まってしまうというこの時代。確かに、同じ元武士でも、今の立場によっていろいろ反目があるだろうなぁ。でも、そこを若様がうまく仕切ってかわしていく姿が、ちょっと男気があってカッコ良い。ミナの西洋菓子も、人を胃袋から懐柔するのに一役買っていて面白い。己のままならない人生を愚痴ってお酒に逃げたりもするけれど(しかもなんだかその描写がこなれてなくて好きじゃないけど)若様(好みはもちろん長瀬)が格好良い分、前作より私は好き(笑)面白かった。
読了日:06月26日 著者:畠中 恵
レヴォリューションNo.0レヴォリューションNo.0
やっぱり、このスピード感というかノリ!好きだわぁ。若い頃は特にこういうタフで突っ走る人が好きだったなぁ。親目線になるとそんなこと忘れてた。自分の子には無茶せず無難にを望み、わざわざ問題おこさなくてもいいのに・・と感じてた私は、この中の父親を頭から批判は出来ない。確かに息子に何があったかも聞かず頭から決めつけて、自らの身体を張るということをしないこの親は褒められるものではない。ただ不器用に間違っている形かもしれないけど、息子の行く末をその人なりに心配しているのだ。たとえブランドのバッグを持っていたとしても。
読了日:06月24日 著者:金城 一紀
下町ロケット下町ロケット
いやぁ!良かった良かった。いい本を読ませてもらいました。大満足です。熱い男達、いいですねぇ。弱者が品質とプライドで、驕った大企業を見返す。殿村の啖呵は天晴れで、胸がすく!自分の出世のための計算ではなく、純粋に会社を思う言葉は心を打つ。社長も夢を追う少年がそのまま大きくなったような、いかにも育ちがいいという人だけど、技術の裏付けがあるから決して裸の王様なんかじゃない!「1階に現実、2階に夢」いいねいいね。2階に金の亡者が住んでいたら、とり憑かれて魂吸われちゃうよ。こんな社長の下で元気に働きたいわ!
読了日:06月22日 著者:池井戸 潤
ばんば憑きばんば憑き
大好きな宮部さんの江戸物。いわゆる「怪」のお話なんだけど怖いって感じではなく、人の情けとか哀しみとか心の奥でシン・・と感じる。そして子どもの目線も入って語られるからか、読後はどれも、じんわり温かい。ただ、表題作「ばんば憑き」だけは違う感じ。入り婿で肩身が狭く、義父母にもそして妻にも機嫌をとる毎日。確かに哀れで孤独なんだけど、でも、自分を可哀想がってばかりで、妻の気持ちを慮ろうとしていない所に身勝手な冷たさを感じてしまったのは私だけかなぁ。他の話は、他人の為に涙し動こうとしているからこそ哀しみが沁みるのに。
読了日:06月21日 著者:宮部 みゆき
風にそよぐ墓標−父と息子の日航機墜落事故−風にそよぐ墓標−父と息子の日航機墜落事故−
あの事故から25年。四半世紀が経つ。なんの前触れもなく家族が消えていなくなる、そんな経験を強いられた子どもも大人になり、自らが家庭を築く年齢となるほどの時が過ぎた『その時』何を思い、語ることができるのか。自らが家庭をもって初めて「やっともとの僕に戻れたんです。やっと築けた幸せっていうのはすごい宝物」「毎日幸せやなあと思う。あんなこと経験しなかったらわからんかった。」今、この瞬間の日々を本当に大切にしている方の言葉に胸が震えました。震災に遭われた方の言葉ともかぶります。日常の幸せをもっとかみしめなくては。
読了日:06月18日 著者:門田 隆将
木暮荘物語木暮荘物語
こんな風に1つ1つのお話の主役はそれぞれ違っても、そのお話が少しづつリンクしている構成は大好き☆一気に読めました^^木暮おじいちゃんの「燃え盛りたぎる思い」はまだ理解不能だし、舎弟を引き連れている方も今のところ遠慮させてもらう。泥の味の珈琲をいれていた夫と再び何食わぬ顔では暮らせない。覗く方も覗かれる方も「親が知ったら泣くよ」としか思えなかった・・・だから、一番好きなのは、ニジコの心に言葉を伝えている並木。「ニジコさんとセックスするべきか考えていてストーカーどころじゃなかった」って、すごく可愛い(続く)
読了日:06月16日 著者:三浦しをん
県庁おもてなし課県庁おもてなし課
物語的には、かなりお約束っぽい展開でしたけど。。。本まるごと一冊高知のPR本♪すごい発想ですね、有川さん。間違いなく高知に行ってみたい人増えたと思います。もちろん私も。パラグライダーやってみたい!!馬路村行ってみたい!「小説だとお勉強感覚じゃなく具体化して理解できる」なるほど。。。一般人には高知の良さが活き活き伝わるし、お役所の仕事している人には自分達の感覚のズレっていうのも実感できる。一石二鳥ですね(笑)あ、日々に潤いが足りないおばちゃんは甘いお話に胸キュンで優しい涙が流せちゃう。一石三鳥か(*^^)v
読了日:06月13日 著者:有川 浩
永遠の0 (講談社文庫)永遠の0 (講談社文庫)
零戦ってこんなに凄かったのね。今まで、ただただ身の程知らずに世界に向かって、軍部が慢心の心で戦争を推し進めた!と思っていたから、こんなに優秀な戦闘機を創り出し、そして熟練されたパイロットが日本に存在していたということに驚き、語弊があるかもしれないが、日本人として誇りに思った。軍部の作戦ミス、上層部の身勝手さは、他の映画、物語でも触れられているが、これほどパイロット目線で、しかも、あの頃の特殊な感情だった!という話ではなく、「妻の為に帰りたい」と強く願う心がベースなので、より心が揺さぶられた コメントへ続く
読了日:06月12日 著者:百田 尚樹
マリアビートルマリアビートル
伊坂ワールド全開!!絡まって、繋がってシュルシュルと伏線回収。楽しかったです♪「もう、じゃかましいっ!」って感じの王子(怒)私自身が、周りの意見気にするしコントロールされやすい人間だからこそ、いっそう腹が立つ!!私の好みは、キリッと冷静で論理的な蜜柑なんだけど、檸檬のトーマス仲間のウンチク説明が妙にツボで惹かれます。そして天道虫のツキのなさ。ごちゃまぜ全て楽しんで、読了感は、花マルです。
読了日:06月11日 著者:伊坂 幸太郎
ラプソディ・イン・ラブラプソディ・イン・ラブ
家族の日常を映画に撮る。それだけだとドキュメンタリー映画である。しかし、その家族全員が役者。これはドラマなのか?〈彼らの台詞は真実か、演技か〉とは帯の言葉。家族4人が交互に語る形でCut毎に目線が変わるせいか。面白く一気に読んだけれど、深く感情移入することはなかったなぁ。時々モノローグに挟まれる言葉【上手いなぁ。いい役者だ。良い表情しているetc】が微妙に思考を中断させる。それこそが、この本のしかけで面白いところなんだろうけど・・・ただ、元大女優でプライドも高くちょっと上から目線の母は魅力的。好きですね。
読了日:06月07日 著者:小路 幸也
オブ・ラ・ディ オブ・ラ・ダ 東京バンドワゴンオブ・ラ・ディ オブ・ラ・ダ 東京バンドワゴン
出てくる出てくる玉手箱!!って感じの相変わらずの賑々しさ。楽しいですねぇ。研人くんがいい男になってきました!私は勘一おじいちゃんの大ファンだけど、その次にお気に入り決定です^^勘一はまたヤッチャッタけど、そんなおじいちゃんをよく解っている家族は文句言わないものねぇ。LOVEだよねぇ。本当にこの大家族の絆は羨ましいわ。直系の親戚が少なくって、だからこそ人の絆を大切にする。そんな勘一の心が、家族にもご近所さんにもちゃーんと伝わっていますね。そしてそれが読んでいる方にも伝わって心が温まります。LOVEだよねぇ。
読了日:06月03日 著者:小路 幸也

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