2010  11月に読んだ本

今年読んだ本の累計 170冊

11月の読書メーター
読んだ本の数:25冊
読んだページ数:6789ページ

妖怪アパートの幽雅な日常(10) (YA!ENTERTAINMENT)妖怪アパートの幽雅な日常(10) (YA!ENTERTAINMENT)
途中、ボトボトと落ちる涙を止められませんでした。長谷を救い、再び出会ったあのシーン!逆に辛かった長谷が、夕士を泣かさぬ為に心折らずに頑張ったことを知った時‥心がふるえる感動の涙は手放しで流していて気持ちがいい。人生は長く、世界は果てしなく広い。夕士くんやったね☆10巻まで一気にきたおばさんは「終わっちゃったねぇ〜」としみじみ呟く。
読了日:11月28日 著者:香月 日輪
妖怪アパートの幽雅な日常(9) (YA! ENTERTAINMENT)妖怪アパートの幽雅な日常(9) (YA! ENTERTAINMENT)
ものすごく順調に感動的な3年生最後の行事を終えて‥で、次、何仕掛けているの?って巻でしたね。千晶先生のベールもゆっくりと剥がれてきて、さあーラストに突入です!
読了日:11月28日 著者:香月 日輪
妖怪アパートの幽雅な日常(8) (YA!ENTERTAINMENT)妖怪アパートの幽雅な日常(8) (YA!ENTERTAINMENT)
青木節を炸裂させた上で、上辺の優しさを千晶センセやヤンチャな3人組と口論させて暴き出し、ちゃかす。ヒナのままでいる方が楽だと言い放つ。一つ一つ理詰めで説いていく感じが私は好きですね。好みは分かれるところでしょうが‥そして夕士くん最後に緊張の決断!その覚悟の告白を聞いた後の千晶センセがまたカッコイい。本当の大人の対応をこの本は教えてくれますね。
読了日:11月27日 著者:香月 日輪
銀二貫銀二貫
大阪の商人ってきっちり生きていますよね〜すごく良かったです。自分の信用を守るのとお店の暖簾に傷をつけず守るのとは違う。。。そんな風にきっちり伝えておいて、でもちゃんと人情味ある生き方している。すごく人と人とが繋がっていて、読後感とっても〇。涙でべとべとになっちゃっていたけどね。
読了日:11月27日 著者:高田 郁
妖怪アパートの幽雅な日常(7) (YA!ENTERTAINMENT)妖怪アパートの幽雅な日常(7) (YA!ENTERTAINMENT)
これは・・児童書というより親になる覚悟を決めるべき時の必読本じゃないでしょうか。今が楽しければいいじゃん。って感じだった反抗期の娘。とても危なっかしいと思っていたのはこんな感じだったからか。。。あの時親子でこれを読んでいたら、もっと強い心になれていた気がします。  こんな千晶センセに送られて卒業できる3年生は幸せだ。あ〜こういう場面を読むと、自分の青春時代を思い出してキュンとしますね。
読了日:11月27日 著者:香月 日輪
妖怪アパートの幽雅な日常 6 (YA!ENTERTAINMENT)妖怪アパートの幽雅な日常 6 (YA!ENTERTAINMENT)
かっこいい男達は色っぽいのか?今回の夕士と千晶センセの絡みは何やらちょっとドキッとします(笑)長谷くんが大好きだったのに、やたらと千晶センセがカッコよくて。自分の節操のなさが情けない(^^ゞそしてツボマッサージしてあげる夕士くんも何やら風格が出てきたような。。。あれやこれや今回もいろんな価値観での普通の出来事体験して、「それでね・・そしてね・・」と最後に帰って報告出来る人達が待っている夕士くん。君は幸せだ。
読了日:11月26日 著者:香月 日輪
妖怪アパートの幽雅な日常(5) (YA!ENTERTAINMENT)妖怪アパートの幽雅な日常(5) (YA!ENTERTAINMENT)
新キャラの青木センセ。娘の高校の話かと思った(笑)何故、娘が先生達にあんなにムカついているのか、なんだかわかった気がします。まだ未熟な貴方達を私が導いていってあげますね。。。この高校にいるのなら爪はまあるく切って。服装管理は自分でするのは難しいから男子生徒のズボンの裾を持ち上げてキチンと白靴下履いているか見てあげます。もちろんスニーカーソックスは論外ですよ。携帯?高校生が持つ必要はないでしょう。勉強には必要ないですからね。あ〜千晶センセとカッコイイ生徒会長が娘の高校にも欲しい!ってこれ感想じゃないか・・
読了日:11月26日 著者:香月 日輪
妖怪アパートの幽雅な日常〈4〉 (YA! ENTERTAINMENT)妖怪アパートの幽雅な日常〈4〉 (YA! ENTERTAINMENT)
かつて「寄らば斬る!」オーラを出していた夕士くんが、人との間のクッションになっている!コミュニケーションの話している!年下の子の成長喜んでいる!懐の深い大人にきちんと認められて接していると、こんな風に豊かに変化できるのね☆という素敵な見本のお話でした。こういう話になると、「さて、自分は娘にどう接しているか!」といつも自己反省に陥ってしまいます。親子で妖怪アパート住みたい。そしてるり子さんのご飯食べたい!・・って、そこメインじゃないですよ。もちろん^^;
読了日:11月26日 著者:香月 日輪
妖怪アパートの幽雅な日常(3) (YA! ENTERTAINMENT)妖怪アパートの幽雅な日常(3) (YA! ENTERTAINMENT)
アタシたちができることは手の中に残った水のことを考えること。零れた水のことじゃない。零れた水のことはどうでもいいという意味じゃない。あきらめろという意味でもない。・・・夕士くんの胸だけでなく、私の胸にも響いてきたわ〜縁あるものなら、最善をつくす。でもでも結果は全て〇とも限らない。世界には自分だけって自分の失敗はなかったことにしたいのはヤマヤマだけど、でもジリジリとでも前に行きたい!うんうんカッコイイね夕士くん。君は未来にいけるよ。この本を真っすぐに受け入れられる若者全てにこの本を勧めたい!!
読了日:11月24日 著者:香月 日輪
妖怪アパートの幽雅な日常(2) (YA!ENTERTAINMENT)妖怪アパートの幽雅な日常(2) (YA!ENTERTAINMENT)
1より2の方がパワーアップしてますね。メチャ面白い!長谷くん、初めから好みだったけどますます良いですねぇ〜こういう自信満々な男がちょっと弱音というか本音を言うとキュンとしちゃうんですよ(笑)そう、妖怪アパートなんてものを視界にいれると今までの基準はチャラになる!夢への道は遠くて手が届かないと思っても、こんな妖怪アパートが目の前にあるんだよ。るり子さんのそれこそ夢のように美味しいご飯が食べられるんだ!君の夢だって手が届くさ!フレーフレー長谷!フレーフレー魔道士夕士!フレーフレー・・自分。良い本だわ。泣けた。
読了日:11月22日 著者:香月 日輪
妖怪アパートの幽雅な日常(1) (YA!ENTERTAINMENT)妖怪アパートの幽雅な日常(1) (YA!ENTERTAINMENT)
これ、すごいです!!図書館の児童書コーナーにあったので正直ちょっと軽く見てました^^;すみません。読み始めたら止まらないし、笑うし、ウルッくるし、考えさせられるし。。視点を変えて、コミュニケーションとって。美味しい物食べて宴会だぁ(^O^)/
読了日:11月22日 著者:香月 日輪
贖罪 (ミステリ・フロンティア)贖罪 (ミステリ・フロンティア)
どうもあまりこの作家とは相性が良くないのかもしれない。「どうだ!」って感じの告白。「自分かわいそうでしょ」って感じの被害者的な告白。娘を失った母のとりみだす感情はうなづけるのだけど。。。何故だか感情移入できない。最後にあった「わたしたちが一番しなくてはならなかったこと」その悲しみ悼むという感情が、全編において感じられなかったからイライラ感が残ったのかなあ。
読了日:11月21日 著者:湊 かなえ
幻夜 (集英社文庫 (ひ15-7))幻夜 (集英社文庫 (ひ15-7))
娘が「白夜行っぽいよ〜」と貸してくれた本。・・ぽいってなんだ?と読み始めたら、あれ?これって・・・「ぽい」じゃなくて「続編」でしょ。 流石!って感じで引き込まれました。徹底した悪女ぶりもここまでくれば小気味良い感じ☆私は白夜行の心理描写のないあの表現が「うわぉ〜!」って感じで衝撃的魅力感じたのですが、それに比べると読みやすい。そしてページ捲るのがとまらなーい。以下はネタバレになるのでコメントへ。
読了日:11月18日 著者:東野 圭吾
秘密秘密
とても読みやすくサラサラ読んじゃったけど、特にラストは いろんな「秘密」が込められていて奥深い。平介と直子のように深くつながっている夫婦だからこそ悩んだり葛藤もあったりしたのだろう。私達夫婦だったら、どうだったかな・・・こんな風な立場(姿)が変わっても「夫婦」という意識が何年も続けられただろうか?ネタバレになりそうなので、続きはコメントへ。
読了日:11月16日 著者:東野 圭吾
宙(そら)の名前宙(そら)の名前
高校時代、部活が終わり校門を出ると、まず、空を見上げてグルグルまわりオリオン座を探していた☆懐かしい、大好きだった先輩との想い出です(*^_^*)しろいるかさんのコメントでこの本を知って、そんなことを思い出し、早速図書館へ。懐かしいオリオン座とももちろん再会しましたが、この月の呼び名の多さに感動。月を待っている呼び名が多いですよね〜。「立待月」「居待月」「寝待月」・・・夜はまさに「月明かり」しかなかった時代、人々の月夜を待ち焦がれる気持ちが言葉になってあふれています。
読了日:11月15日 著者:林 完次
小袖日記小袖日記
楽しかった♪源氏物語を読んでいると(もちろん現代語訳)その雰囲気にのまれて、光源氏は完璧な男だし、紫の上との関係も理想の形!なんて書かれていること前提で読み進んでしまったけど、考えてみれば、小袖の言うとおり「おっちゃん、ロリコン過ぎ!!」って話だよね。結構、辛辣に言い放っていて小気味良かった。葵の上の話が一番ぐっときたなぁ。もう一度、読んでみたくなっちゃったなぁ、源氏物語(*^^)v
読了日:11月15日 著者:柴田 よしき
グラスホッパー (角川文庫)グラスホッパー (角川文庫)
「鈴木」の奥さんがいっちばん好き。「やるしかないでしょ」って背中はたいて、「君の言うとおり」って言うと機嫌良くって、「私の事忘れちゃうんだろうな」って拗ねて。可愛いよね。そんな人が胸に住んでいるから生き延びているんだよ、鈴木は。でも、ラストがイタイ。次のマリアビートルが楽しみ。
読了日:11月13日 著者:伊坂 幸太郎
百瀬、こっちを向いて。百瀬、こっちを向いて。
さらっと読んでしまった。「お話」は面白いけど、決まったところに着地。って感じで、感情移入出来なかった。うすい・・・って感じでしょうか。
読了日:11月09日 著者:中田 永一
空想オルガン空想オルガン
いつものハルチカコンビのノリは薄かった様な気がします。最後の空想オルガンの印象が強すぎてそう思うのかな?これは青春モノでもミステリでもないほろっと泣ける話でした。一番インパクト強くて好きになったのはセイジョのナナコ。こういう風に一生懸命で頑なに頑張っている彼女はかっこいい。普門館への道のりと共に、もっとハルチカの楽しい掛け合いとほぉ〜という知識でキレのある推理を見せてほしいな。
読了日:11月08日 著者:初野 晴
配達あかずきん (ミステリ・フロンティア)配達あかずきん (ミステリ・フロンティア)
楽しかったです☆ホントに日常お客様との間に「謎」が現れる!ということも読友さんのコメント欄で知り、ますますテンションあがりました。多恵ちゃんのような鋭い感覚もっている人と一緒にバイトに入り日々「すご〜い!」とか言ってその謎解きを見届けたい(笑)(自分では解けない・・きっと)でも大半が重労働という書店員さん、きっと私は務まらない。本当に頭がさがります。
読了日:11月07日 著者:大崎 梢
平台がおまちかね (創元クライム・クラブ)平台がおまちかね (創元クライム・クラブ)
井辻クンの一生懸命さが伝わってきてホントに楽しかった。出版の営業という未知の世界もかいま見ることが出来て興味深かった☆みんな本を愛していてこんなに営業同士も協力していてホントにこんなに素敵な世界なの?巻末の営業の一日を読んで本好きの娘に職業としておススメしたくなっちゃった。絵本の神様に一番ウルっときたけど贈呈式での受賞者のスピーチも良かった。一生懸命な人の言葉って胸を打つ。逆に人を妬んで陰謀をたくらんだって、その人自身がちっちゃい人間だ!って露呈するだけ。自分が頑張らないと世界は開けない。ね、ひつじくん。
読了日:11月07日 著者:大崎 梢
ふたりの距離の概算ふたりの距離の概算
前作はあまり気持ち入らなかったのだけど、これはすっごく好き!あのホータロー君が、千反田と今まで関わってきて「いやがらせ」なんてやっていないと根拠らしきことはないけれど自分のその気持ちを根底に動く。「人をみていなかった」と独白しているホータロー君がですよ。もうもう二人の距離は概算ではかなり最初と違ってきているじゃありませんか☆いいですねぇ。高校生のこの頑なな感じも青春していていいですよぉ。何度も言いますが好きです。
読了日:11月05日 著者:米澤 穂信
廃墟に乞う廃墟に乞う
いつ予約してましたかね?って言うぐらい待って図書館の順番がまわってきました・・が・・・特に読まなくても良かったか。。と思えるくらい誰にも気持ちを通わすことが出来なかった。ふらっと現場に出向いて1日かそこらで事件の核を押さえちゃったら、実際の捜査官立場ないし。。もっと長編でじっくり心理描いた作品がやっぱり好きです。北海道なので馴染みある地名とか出てきてなんとなく雰囲気はわかりましたが、他の方はどうなんでしょう?なんて余計な心配までしてしまいました。
読了日:11月04日 著者:佐々木 譲
ころころろころころろ
今回のお話は特に好き!若だんなを助けるために周りの皆が大活躍!ひたすらな愛情を注がれていると実感できると相手にも優しい眼差しを向けることが出来る!仁吉が「自分の育て方は間違っていなかった!」と叫ぶシーンでしみじみ思いました。そして神様との問答。桃太郎を責める鳴家。どうしてどうしてと真っすぐな幼子が問うのに大人がアタフタしてしまう。現実でもよくありますよね。西洋の神とはちがう日の本の神。敬われ畏れられ人間くささもある神。途中、何故に若だんなにこんな責め苦を!???と思いましたが、ラストはせつなかったですね。
読了日:11月03日 著者:畠中 恵
武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新 (新潮新書)武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新 (新潮新書)
武士が体面を保つために借金をする。単に見栄の為に体裁をとりつくろっているのだとバカバカしく思っていたが、その社会で生きていく為のある意味必要経費だったのだと納得。扶持の支給を、米から銀、あるいは銭へ両替をするために現代人よりよほど為替相場というものが生活に密着してあった!と、ビックリ。お金の使い道の他に大政奉還という世の中ひっくり返る時の書簡が残されているというのも興味深い。竜馬のような晴舞台にいる武士とはまたちがう観点で時代を見られた。武士だって利回り考えて投資するし職を得るための英才教育しちゃうよね。
読了日:11月01日 著者:磯田 道史

読書メーター

2010 10月に読んだ本

今年読んだ本の累計 145冊


10月の読書メーター
読んだ本の数:17冊
読んだページ数:6395ページ

初恋ソムリエ初恋ソムリエ
ドタバタと言っていいほどコミカルなセリフの応酬があるかと思えば、時代背景や知識がないとわからない部分を解いていくという魅力あるハルチカコンビが好きです。後味悪く性格悪い人間が登場してこないのも、青春振り返る世代の私には嬉しい。ホントの高校生にはどうなんだろう?好感もって読まれていればいいな。
読了日:10月30日 著者:初野 晴
退出ゲーム退出ゲーム
古典部シリーズに似ているのかなぁ・・とも思ったけど、すくすくと育って賢い爽やかな高校生!って感じのチカとハルタ。ちょっとキャラが古典部とは違うか。気の強い幼馴染の女の子に押されぎみだけど、頭の回転がいい器量良しの男の子ハルタ。お約束っぽい設定でコメディタッチで進んで行くのだけど、シリアスな人間の心模様に切り込んで行く感じで読み応え有り。どんどん続編読んでいきます!!
読了日:10月28日 著者:初野 晴
夜の光夜の光
ただひたすらに自分だけで鎧を着てガードするのに比べて、スパイと称しミッションを遂行している仲間がいるというのはどんなに心が豊かになるか、強くなるか、そんなフェローズ。素敵ですね。ただ、私があまりに世間に染まりすぎてミッションを忘れた世代になってしまっているせいか、これを読んで思うのは娘の事。つい、高校生の娘が私に対してもミッションを遂行している姿をみせているのではないか・・・と少々淋しい気分になりました。仲良くやっているつもりがそんな風だったらちょっとイタイ。
読了日:10月25日 著者:坂木 司
ぼくのメジャースプーン (講談社文庫)ぼくのメジャースプーン (講談社文庫)
犯人への復讐・罰について突きつめて考え、自らの罪も自覚してしまう。純粋にふみちゃんのためだけを考えているのか、と・・・小学4年生がこんな風に考えられるのか!?との意見も多いけれど、私は、小学生だからこそこんな風に純粋にまるごとぶつかってこの言葉を言えるのだろうと思う。巷のニュースをその場かぎりで消費したセリフを私は吐いていないか?自分を省みざるをえない要素が満載にこめられている本書であるが、秋先生との授業で観念的な言葉をならべられただけでは、本当のところ心に響いてとめておくことができるのか。不安です。
読了日:10月23日 著者:辻村 深月
子どもたちは夜と遊ぶ (下)子どもたちは夜と遊ぶ (下)
守られるべき時期に守られなかった子どもの痛々しい物語。きちんと愛されている、必要とされているという実感が無いと人は上手く生きられない。身体は大人になっても、心はまだ一人で立つ準備が出来ていない。すがるモノを追い続ける、そんな子どもの話を読むのは辛く切なかった。
読了日:10月20日 著者:辻村 深月
子どもたちは夜と遊ぶ(上)子どもたちは夜と遊ぶ(上)
読了日:10月19日 著者:辻村 深月
冷たい校舎の時は止まる  (下) (講談社ノベルス)冷たい校舎の時は止まる (下) (講談社ノベルス)
「スロウハイツ」でも感じたのですが、登場する男子ってすごく大人ですよね。そして、女子はキリキリとえぐられるような痛みをともなうような描きかたされていると思います。特に何がってことじゃなく女子に嫌われる女の子っていますよね。深月もそのタイプのような気がします。とりあえず私には違和感が初めからありました。で、そのこと自体が女の子の世界を描いているな・・という感想にもつながっていて。この世代は自らの世界でいわば時が止まっているから。大人になっちゃったら感じない感性ってやはりある。高校時代を思い出す作品です。
読了日:10月17日 著者:辻村 深月
冷たい校舎の時は止まる (中) (講談社ノベルズ)冷たい校舎の時は止まる (中) (講談社ノベルズ)
読了日:10月17日 著者:辻村 深月
冷たい校舎の時は止まる (上) (講談社ノベルズ)冷たい校舎の時は止まる (上) (講談社ノベルズ)
読了日:10月17日 著者:辻村 深月
遠まわりする雛遠まわりする雛
ちーちゃんが「気になる」ことが私にはさっぱり気にならないもので(笑)でもこの4人組の会話が「後を引く」感じで面白く・・・読み続けてしまいますねぇ。「手作りチョコ」での里志や「遠まわりする雛」でのホータロー。二人の感覚はとっても真面目。今の高校生、こんなにお行儀よく女の子について考えてあげたり、責任もったりしようと思うものなのかしら。いや、考えるからこその古典部員なのか。全くチャラくない、かしこい4人の行き先をこれからも追いかけていきたいです。
読了日:10月16日 著者:米澤 穂信
愚者のエンドロール (角川スニーカー文庫)愚者のエンドロール (角川スニーカー文庫)
女帝との茶店での対決(?)にて・・ホータローを思うとちょっと切ないというか苦いですね。うーんどう書いてもネタバレっぽくなるので続きはコメント欄へ。
読了日:10月14日 著者:米澤 穂信
Story Seller (新潮文庫)Story Seller (新潮文庫)
短編は苦手・・と思っていましたが、これは読み応えもバッチリですごい豪華!伊坂さんの話は短編だからこそスマート感が出てたというか長編とは違ったオシャレな印象を受けました。道尾さんの話は今まで読んだのとは違ってとても暖かいお話で、満腹満腹。有川さんの作品を通勤電車で読んだのは大失敗。落涙が止まらない。でもページを繰る手も止まらない。こうありたいという背筋が通った主人公と、こう言われたいという愛情あふれるセリフ。有川さんの魅力満載。特に今回は甘甘な感じだけでなく、書き手の想いがほとばしり出ている気がしました。
読了日:10月11日 著者:
オー!ファーザーオー!ファーザー
ちょっとした言葉・やりとり・出来事を伏線としてちりばめてあって、最後に全てが繋がってくるという伊坂ワールドは同じながら、ちょっとライトな感じで私はとても読みやすく楽しめました。こういう羨ましいくらいの親子関係の良さは、由紀夫が既に大人の対応しているからか・・・イヤ、やっぱり4人の父それぞれに由紀夫の心をしっかりつかむ要素があるからだなぁ。信頼または尊敬の念をいだかせるようなグッとくる言葉沢山ありました。それをきちんと由紀夫が受け止めていて、だからこそ、親子の会話がイキイキと楽しく、読後感◎
読了日:10月06日 著者:伊坂 幸太郎
ラッシュライフ (新潮文庫)ラッシュライフ (新潮文庫)
関連性のない物が様々な動きで動作が繋がっていく「からくりじかけ」を思いだしました。全ての繋がりを上から眺めて次の動きを知ることが出来る人でも神とは限らない。どんな加減で予測と違う動きになるのかわからないのだから。「オーデュボン」でカカシが言っていた言葉がこの作品でちょっとわかった気がします。ひとつ抜け出すことで横で見ている男を「ゆとりある」と見るか、列に入れず「取り残されて拗ねている」と見るか。そこでも動きは変わるし。連鎖はするけどでもまた逆にどんな風にも変わって連鎖していける。まさに豊潤な人生。
読了日:10月05日 著者:伊坂 幸太郎
あんじゅう―三島屋変調百物語事続あんじゅう―三島屋変調百物語事続
やはり宮部みゆきさんの時代物って格別。読んでいるという感覚では無しにその場で私も聞いている感覚になっていました。あんじゅうが可愛いですねぇ。この老夫婦の可愛がり方がまた心を暖かくしてくれます。反して吼える仏は、この時代の農村を考えて桃源郷のような集落を守るためには富一の思慮のなさにに反感を覚え、かといって、集団になった時の人間のタガが外れた苛めをもちろん可とも思えず・・なんとも後味が苦しいものでした。それもこれも百物語として受け入れ、活気ある三島屋にホッとします。
読了日:10月03日 著者:宮部 みゆき
オーデュボンの祈り (新潮文庫)オーデュボンの祈り (新潮文庫)
実際のところ、理詰めで内容が理解出来ない話は本当は苦手なんだけど。。。終盤、今までの様々な出来事や動きが一気に収束されていくのは小気味よくてすごい!「うさぎちゃん」だってイヤここの島の人はみな不思議系で、普段の私なら苦手なんだけど、でも魅力的で読み続けさせる力がさすが!以下、少しネタバレ的なことかもしれないのでコメント欄に一言書きます。
読了日:10月03日 著者:伊坂 幸太郎
蒼林堂古書店へようこそ (徳間文庫)蒼林堂古書店へようこそ (徳間文庫)
「この本の中にどっぷりはまった」というより、この古書店の空気が好きです!って感じ。私もコーヒー飲んで別な本を読みながら、このマスター達の話をカウンターで聞いていたいってカンジ。ラストの話のように想いを告白されても「話」としてはホォ〜って思うけど、実際にされたら私は引くし・・・ 夫は、実際こんな感じで古書店に通っております。なんて言っても名前からして「龍っぁん」ですから(笑)
読了日:10月02日 著者:乾 くるみ

読書メーター

2010  9月に読んだ本

今年読んだ本の累計 128冊


9月の読書メーター
読んだ本の数:15冊
読んだページ数:4418ページ

エデンエデン
サクリファイス」で初めて知った自転車競技。やっぱりすごいなぁ。この駆け引き。個人での栄光とアシストするという働きとを両方視野に入れた上での判断する機敏。このスポーツが支持されているヨーロッパって、やはり精神的に成熟しているような気がします。この勝負の行方に目を離せず、昨夜一気に読み切ってしまいました。こんなに魅了される競技ですが、こういう心の葛藤は、私のような未熟者ではまだまだ沿道で応援しただけではわからないでしょうねぇ。本の力、近藤史江さんの筆の力に感謝です。そしてもっと知りたい!続編を切望します。
読了日:09月26日 著者:近藤 史恵
阪急電車阪急電車
楽しかった♪阪急電車沿線の方々が羨ましい。もっともっとイメージ膨らむでしょうねぇ。えっちゃんのおバカな彼との会話はさすが関西!読みながらも吹いちゃったし。飼い犬は自分と夫の犬だと譲らない時江さんも大好き。凛として背筋まっすぐにして香水プンプンおばちゃん達に立ち向かったんだろうなぁ。私も通勤で電車に乗って学生さんたちの話に思わず耳を傾けてしまうこと多々あります。彼らの生活を思い浮かべたり時には自分の学生時代に想いを馳せたり。言い古された言葉ですが本当に電車はたくさんのドラマを載せている。こんな素敵な世界を。
読了日:09月26日 著者:有川 浩
わくらば追慕抄わくらば追慕抄
セピア色の世界が紡ぎだされているという感があった「わくらば日記」とは色合いが変わってきましたね。姉さまもなんだか芯が通って強くなった感じ。死なせてしまった我が子を想い、自らを責めている寿子さんを考えると身悶えするほど胸が苦しくなる。どうぞ、お母さんを許してくれていますように。神楽さん兄弟のお互いを思い合ってそれぞれがワッコちゃん達姉妹に語った会話は胸が暖かくなり、今後の神楽さん(百合丸さん)の姉さまへの態度が楽しみ。父さまもまだ謎だし、「吹雪」の存在は黒ですよね。これからも追いかけていきたいシリーズです。
読了日:09月25日 著者:朱川 湊人
わくらば日記わくらば日記
このやわらかな口調と優しい茜色のイメージ。人々は真っすぐで、姉さまの力はとても不思議なのだけど、でも読後はとても穏やかな心持ちにさせてくれる作品でした。この背筋がピッと伸びているであろう母さまは幼い時大好きだった「若草物語」のお母様を連想しました。この病弱な姉さまはベスでワッコちゃんはジョーでしょうか。どちらも時代の流れがビュンビュンしていない、穏やかな流れの中で、拝金主義でなく、「きちんとした」たたずまいを大切にしている感じが似ています。だからこそ読後感が温かい気持ちになれるのですね。
読了日:09月21日 著者:朱川 湊人
クジラの彼クジラの彼
女の子がして欲しい言動が満載!というか、私的には、美化された若い頃を胸キュンで思い出させてくれる青春物語。しかも「海の底」「空の中」の番外編とくればファンにはヨダレものですね。言葉の選びがその人を現して魅力になっているという表現が多いような気がします。どんなに外見のオシャレに気をつけても言葉で一発ボロが出るってことあるものねーわが身を振り返って気をつけよう!なんてことも考えちゃいました(笑)
読了日:09月19日 著者:有川 浩
氷菓 (角川スニーカー文庫)氷菓 (角川スニーカー文庫)
「灰色」で現在高校生活を送っている娘は、この「高校生活と言えば薔薇色」と書かれている本書を読んだら落ち着かないだろうなぁと思いながら読み続けていたら・・・最後の謎解きで一瞬息が止まった。ちょっと切ないですね。「クドリャフカの順番を」先に読んでしまっているので、カンヤ祭へ熱い思いが受け継がれているのにホッとします。この事件によって学生が委縮していたら「叫び」が余計切なくなります。このコメントだとすごく重い本に感じてしまいますが、そんなことは全くなく、楽しくサクサク読みました。古典部シリーズこれからも楽しみ。
読了日:09月18日 著者:米澤 穂信
ステップファザー・ステップステップファザー・ステップ
今まで宮部みゆきさんの時代物小説が好きで、この本は読友さんのコメントで知りました。さらっと楽しかった。あの双子が泥棒を「お父さん」と慕うのは何か意味があるのでは・・・?と深読みしたけどハズレ(笑)素直に疑似親子ながら愛が生まれていくと読んでいいのね。明るくほのぼのと読めて元気になれる本でした。
読了日:09月18日 著者:宮部 みゆき
ファミリーツリーファミリーツリー
うーん。素敵な話なんだけど、ホントの心の中にしみてこないような気がするのは私がひねくれているからでしょうか?「空の国に旅立つリリー」や「毒舌家リリー」をもっと深く知りたかったな。いつのまにか、ただのしっかり者のリリーになっていて、ただの心地よい小説になっていた・・
読了日:09月13日 著者:小川糸
甘苦上海<完結版>甘苦上海<完結版>
上海バンスキングの舞台をDVDで観たばかりの時、新聞書評でこの作品を見て読んでみた。上海のエネルギッシュさ、日本の閉鎖的な感覚とは違う独特な雰囲気を背景として想像していないと、上手く話の中に入りこむことが出来ない・・・しかも自分と同世代の女の生々しい恋と欲望。等身大の自分だとはとても言いきれない。お話の中の出来事感が強い。それでも、「女にお金はかけない主義」とうそぶいている京さんは所詮甘ちゃんで、2番手の松本の方がずっとしたたかな男。この大人の松本をキープして若い男にのめり込むのは中年女にとって幸せかも。
読了日:09月10日 著者:高樹 のぶ子
この国。 (ミステリー・リーグ)この国。 (ミステリー・リーグ)
初石持作品でした。番匠のような男、すごく惹かれるのでぐいぐい一気読みでした。読みながら「この国って良い感じじゃない?」と思い、でも「何か、心がざらっとくる違和感がある。。。」と引っかかりながら読みました。『この国のどこが不満だ?』あ〜、この問いを私たちに投げかける為の作品だったのか。現実の日本と近いようでちがう「この国。」日本はこのままでいいのか、この国。のようになっていいのか?どんな国が理想だ?深い政治論はわからないけれど、ちょっとたちどまって「この国って・・・」って考えたりした。
読了日:09月09日 著者:石持 浅海
三匹のおっさん三匹のおっさん
楽しい!現代版時代劇という通り勧善懲悪の痛快小説。キヨさんみたいなしっかりした大人がきちんと子どもを叱るっていうのは読んでいて小気味いいし。私はきちんと娘を怒れているのだろうかと自己反省したりして。祐希くんは登場のホント最初だけチャラ男でしたが、さすがキヨさんの孫でかっこいい。今どきのチャラ男がみんなこうだったら、日本の未来は明るいのに(笑)
読了日:09月05日 著者:有川 浩
レインツリーの国レインツリーの国
どこまで我がままをきいてくれるのか甘えてみる。自分はこんなに辛いのだから、もっと私に気をつかってよ!  若い頃、こんな状態だった時「一人で悲劇のヒロインしてるなよ」と言われたこと思いだしました。ただ突き放された感があって辛かったな。逆に、わかった風にお座なりに「気にするなよ」なんて優しく言われても関係は繋がっていかない。本気で喧嘩して、ぶつかって、でも、切なくて、どんな付き合い方がいいのかグチャグチャわからなくなって面倒くせーってなっても繋がっていたい。そんなひたむきな気持ちが胸に響いてきました。
読了日:09月04日 著者:有川 浩
植物図鑑植物図鑑
あ、あ、甘すぎるっっっ。有川ワールドなんだし、すっごく好きなんだけど。そうなんだけど、知っているんだけど。でも、今回は甘過ぎない?イツキが不在になって、独りで順に狩りをたどっていくあたり、切ないよね〜純だよねぇ〜白状すると、れっきとしたオバサンの私もキュンキュンして一気読み。でも、読後は「甘すぎじゃね?」って感想だけが残っちゃった。好きです。好きなんだけど微妙です。
読了日:09月04日 著者:有川 浩
木練柿(こねりがき)木練柿(こねりがき)
今回は短編集。遠野屋が纏っている空気が今までよりずっと普通の商人になっている気がして、なんだか物足りない。いや、もちろん、遠野屋はそれを目指しているのだけれどね。もっと、完璧な商人の姿の中にも「何者だ?」という深みがあった遠野屋の方が魅力があって惹かれたのに。信次郎のゆがんだ感じは相変わらず。こちらはもうちょっと信次郎のバックボーンを描いて欲しい。。。というホントに勝手な読者です。
読了日:09月02日 著者:あさの あつこ
はむ・はたるはむ・はたる
自分が任されている役があって、帰れる居場所があって、何より自分を信じてくれている人がいれば、限りない力を発揮できる!勝平を筆頭に大人にもきちんと対等の形で助けてもらうところはきちんと助力を乞って、自らの足で立っている。その様が読んでいて気持ちいい。子どもを侮ってはいけない。甘やかしてもいけない。この本を読むと、現代の子どもたちって危機感を覚えるほど幼いような気がする。
読了日:09月01日 著者:西條 奈加

読書メーター

8月に読んだ本

今年読んだ本累計 113冊


8月の読書メーター
読んだ本の数:13冊
読んだページ数:4547ページ

想い雲―みをつくし料理帖 (時代小説文庫)想い雲―みをつくし料理帖 (時代小説文庫)
毎回、このシリーズは一気読みしてしまいます。まっすぐに胸に響いてくる澪のひたむきさがページを捲る手を止めさせないのかもしれません。お寮さんが人の心を深く読んで、澪やふき、そして健坊を育てていく言葉に感じ入ることしきり。健坊を連れてきてくれた男が、「息子だと信じて年老いた母があの坊主を可愛がる姿を見て、自分がどれだけ大事に育ててもらったかあらためて感じた」という言葉に泣けました。母の愛ですよね。お寮さんの愛も佐兵衛に早く届いて欲しい。続巻に期待します。
読了日:08月29日 著者:高田 郁
あすなろ三三七拍子あすなろ三三七拍子
男の美学って訳わかんないし、とりあえず返事は「押忍!」って理不尽さが許せない!!と、まあ私は、「原センセ」状態で読みだしたのだけど。理解不能と思っているのに、この込み上げてくる熱い涙はどうしたことだ。。。応援とは、「ただただ、ひたすらにひたすらに」
読了日:08月26日 著者:重松 清
いっちばんいっちばん
メロメロ甘やかされているのに、甘ったれずに自分の出来ることを考えている若だんなが大好き。天狗とだっておじけずに勝負しちゃうものね。でも、兄や達が現れると「もうこれで大丈夫」と心から安心して身をゆだねることが出来る。この、突っ張っていないところが、もうカワユイカワユイ。そして可愛いといえば鳴家。若だんなを喜ばせようと100%の善意でちょっとずれたプレゼントを考えている。キュンキュン満載です。
読了日:08月23日 著者:畠中 恵
ちんぷんかんちんぷんかん
今回は、いつもの飄々としていて、でも、己のことはきちんと受け止めるという肝の太い若だんなを見ることが出来なくて、ちょっぴり欲求不満。「はるがいくよ」の最初でいよいよ若だんなの「命かけても一緒になりたい」人に進展する人物が登場か!!と早合点。話は全く違う方に進んで、切ない気持ちで読み終えました。
読了日:08月23日 著者:畠中 恵
夜叉桜夜叉桜
読了日:08月21日 著者:あさの あつこ
弥勒の月 (文芸)弥勒の月 (文芸)
読了日:08月21日 著者:あさの あつこ
夜叉桜夜叉桜
先に読んでいたのだけど、弥勒の月を読んで、どうしてももう一度読みたくて再読。人間ってぇのはおもしろい。懸命に生きたからこその夜叉。ただひたすらに恋焦がれての夜叉。人は知らず知らずに身の内に夜叉を持つ。さあ、どう生きる!
読了日:08月21日 著者:あさの あつこ
弥勒の月 (文芸)弥勒の月 (文芸)
人間の狂気に震える思いがした。。。大概の人間はそんな狂気とは関わらない日常を送っているはずなのに、誰もが、その狂気と向かい合ってしまう可能性を持つ。心が弱ったその時、誰がそばに居てくれるのか?弥勒の微笑みか、光に呼び戻してくれる誰かの必死の呼びかけか・・・あるいは闇への誘いの狂気のささやきか・・・続巻で、この怖さがもう少しはっきりするのでしょうか?
読了日:08月19日 著者:あさの あつこ
うそうそうそうそ
人としての生き方・・みたいなものを意識して描かれているのが、今回は特に強く感じれられたように思います。お説教臭いのは苦手だけど、若旦那のちょっと気の抜けたような頑張りだから、あまり反感は覚えませんでした。相変わらず鳴家はかわいいし。なんといっても新龍が好みです!肝が太くて、腕っぷしも強い。この物事に動じない姿も、道端で座り込んでしまったどん底を知っているからこその強さですよね。若だんなの魅力とはまた一味ちがうその強さに惹かれます。
読了日:08月17日 著者:畠中 恵
烏金烏金
読友さん達のコメントで初めて知った作家さんでした。読んで良かった!すごく楽しい。人情だけでなく理詰めで解決していく浅吉の手腕はお見事。惚れちゃうよね〜普通のお話だと、恋心を密かにいだいている幼馴染に吉原で巡り合っても、客として抱かないよね?抱き、抱かれるとしてももうちょっと煩悶するんじゃぁないかしら?そのわりきりの良さも、さらには、別な男に身請けされてその傷を癒したのが算術づけの日々っていうのもさすが理詰めの頭脳の持ち主!借りる人に合わせたお金の返し方、つまりはお金の使い方指南をもっと見ていたかったです。
読了日:08月16日 著者:西條 奈加
サラの鍵 (新潮クレスト・ブックス)サラの鍵 (新潮クレスト・ブックス)
私も「何も知らなかった」。。。サラの鍵によって開けられたのは、人間の恐ろしい狂気。そしてその極限のすさまじい狂気ゆえに圧倒されて口をつぐんでしまった人達。たわいない悪事はすぐに糾弾できるが、思考能力の限界を超える出来事には、自分の心が壊れることから守るために人は思考を停止するのではないか。そこには悪意はない。あまりの事実に向き合えない弱い心があるだけ。ジュリアのように強い心を持とう。事実に向き合い、他人事にしてしまわない強い心を。
読了日:08月15日 著者:タチアナ・ド ロネ
おまけのこおまけのこ
ちいさな一太郎。歩けなくなって思わず涙がこぼれた場面が心に残った。悔しくて顔を真っ赤にしているだろう一太郎が慌てて涙をぬぐう。「役立たずの上に泣き虫だなんて我慢できない。いくらなんでもみっともないではないか」まだ小さくて、疲れた!と手放しで泣きわめいたって可笑しくないのに。。。この心意気が、元気に寝込んでいる若だんなを支えているのね〜隠していた妄念と執着を顕わにしてしまう「狐者異」我慢ということも覚えなきゃ誰も受け入れてはくれないよね。身体が弱い若旦那は我慢だらけで、だからこそ、強い心を持っているのだろう
読了日:08月11日 著者:畠中 恵
ねこのばばねこのばば
仁吉に続き、佐助の過去を知り、人柄(妖柄?笑)がわかってますます親しみが湧きました。「今度こそ何が何でも守りきるつもりでいる。。。やっぱり、佐助という名前がある方がいいねえ。よんでくれる人がいる方がいいねえ・・・」佐助の心にキュンとします。そして、身体が弱い弱いといいながら、いざとなれば腹くくって肝すわっている若旦那がますます好きになりました。
読了日:08月09日 著者:畠中 恵
ぬしさまへ (新潮文庫)ぬしさまへ (新潮文庫)
私は長編でじっくり・・の方が好きなので、まさかの短編でちょっとテンション下がりながら読みだしたけれど、「虹を見し事」を読んで「あ〜面白かった!」と本を閉じることができました。妖が姿を消すと私も一緒になって気が抜けた感じで淋しかったし、「仁吉の恋だって!」と若旦那と一緒に興味津々。ページをめくる手が楽しいです。もっともっとこのシリーズ楽しみたいです。
読了日:08月07日 著者:畠中 恵
花散らしの雨 みをつくし料理帖花散らしの雨 みをつくし料理帖
澪の内に秘めた勝気さが、この本をぐっと締めている感じでとても気に入っています。人と人の暖かいつながりが胸に、美味しそうな料理がお腹に気持ちよく響いてきます。
読了日:08月06日 著者:高田 郁

読書メーター

2010 7月に読んだ本

今年読んだ本 100冊

7月の読書メーター
読んだ本の数:16冊
読んだページ数:4885ページ

FUTONFUTON
田山花袋「蒲団」は受験勉強の時に覚えただけで、何も知らないでこの本を読んだ・・・デイブの「蒲団の打ち直し」の作中に出てくる妻にすごく共感。「おまえにはわからない」なんて言わないで!だれとなら分かりあえるの?もやっとしながら、「蒲団」を運ぶ・・・
読了日:07月30日 著者:中島 京子
クドリャフカの順番―「十文字」事件クドリャフカの順番―「十文字」事件
お気に入りの読書家さんのコメントで「古典部シリーズ」という言葉に惹かれて図書館に予約したのに、どんな手違いからか1作目ではなくこの本からスタートしてしまった・・・が、文句なしに面白い!ただ現役女子高生の娘は「わたし、気になります」とは言わないだろう。実際、先日の学校祭はこんなに熱くなかったような気がする。文化系が充実している高校だからこんなに盛り上がるのだろうか・・?とか、そんなところにツッコミを入れてしまう。何はともあれ、この古典部、もう少し追いかけていきたいと思います。
読了日:07月27日 著者:米澤 穂信
水神(下)水神(下)
真面目に実直に生きている人々。チャラいとか軽い生き方とかがまず生きていく上で選択肢にありえないし。真面目に這いつくばってしか生きていけなかったこの時代。祈るという重みも今とは違うけれど、読んでいて祈らずにはいられなかった。こんな善き人ばかりではなかっただろうけど、純粋な生き方を読んで、今、屈折した想いを抱えて生きていると思ってもそれはこの時代に比べるともしかしたら甘ちゃんなのかなぁ。。。なんて思ったりした。
読了日:07月27日 著者:帚木 蓬生
水神(上)水神(上)
読了日:07月24日 著者:帚木 蓬生
しゃばけしゃばけ
「なんてことだろう。私はその、なりそこないを何とかしなけりゃぁならないらしい」ここを読んだ時ぞくぞくしました。拳をふるって力強く立ち上がるわけではない。泣きながら決意したのではない。でも「なんてことだろう」ここは私がなんとかせねばならぬところだよ。と有無を言わせぬところがある。。。全くもってホントに天晴れ。この飄々としたキャラに私はまず惚れました。もちろん妖とともに、という設定の妙も面白い。続編、ぜひ読んでみたいです。
読了日:07月24日 著者:畠中 恵
八朔の雪―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-1 時代小説文庫)八朔の雪―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-1 時代小説文庫)
ページを繰る度に「あ〜終わっちゃう。。。もっと読んでいたい!」と惜しんでいました。澪の頑張りは思わず背中を押してあげたくなっちゃうし、御寮さんはさすが女将の貫録でカッコイイし、あさひ大夫からの文が・・・読みながら何度も何度も暖かい涙がこぼれました・・・次もそしてその次の本も早く読みたいです!
読了日:07月19日 著者:高田 郁
女友達 (角川ホラー文庫)女友達 (角川ホラー文庫)
友人に勧められたのですが・・・ちょっと期待外れ。もっともっと亮子が上手に、不気味に近づいてくれば良かったのに。。。底割れがあっさりしすぎ。この甘ったれた男も気に入らないし!現実の女の心の中の方が怖かったりして・・・
読了日:07月17日 著者:新津 きよみ
フリーター、家を買う。フリーター、家を買う。
いつも文句ばかり言って会社飛び出す若者の話は腹立たしく読むのだけど・・・でも自分は正しい。正しければ何言っても自分が通るはずだ!と偉そうに他を批判しちゃう自分と重なる部分もあって、ちょっと焦った(汗)私が心折れたら、こんな風に家族は心配してくれるかな〜一つになってくれるのかしら・・・そう考えるとちょっと怖い(*_*;後半、心入れ替えた誠治は仕事も順調で、こんなにうまくいくかい!とツッコミもいれたいところだけど、実はそんな右肩あがりでずんずんいく話も嫌いじゃなくて・・・一気にさーっと読めました。
読了日:07月17日 著者:有川 浩
別冊 図書館戦争〈2〉別冊 図書館戦争〈2〉
有川さんの本は、みんながみんなを大切にしている空気が立ちのぼってくる感じが心地良いのねぇ。。。柴崎が、大切にされたくて、大切にしている人を好きになる・・・と独白しているシーンで気づきました。この大事なものを守ろうと大切にしている感じが私を包み込み、心地よくて離れられなくなっているのだわ〜
読了日:07月17日 著者:有川 浩
船に乗れ! (3)船に乗れ! (3)
若かりし時を思い出して、こんなに自意識丸出しの描写を共感して読んだことはなかった。そして、金窪先生。もし中途半端になぁなぁで許しちゃったりしていたら偽善的で引いていたと思うけど、この正直な対応に感激。この先生の哲学の授業をホントに受けてみたい。演奏については分からないのに涙でてくるし。「船に乗れ!」良い言葉だ。
読了日:07月17日 著者:藤谷 治
別冊 図書館戦争〈1〉別冊 図書館戦争〈1〉
読了日:07月16日 著者:有川 浩
SOSの猿SOSの猿
読み始めて次郎に凄く興味を持って・・・この「泣いている人を見過ごす」ことの出来ない、でもなんの専門家でもない次郎がどう展開していくのか・・・?って期待して読み始めたら、いきなり「猿の話」だし・・・やっとつながったと思っても、後半は次郎はかすんじゃった感あるし・・・すごい消化不良な気持ちで読了。「猿」より漫才やっているお母さん達のエネルギーをもっと感じたかった。って、これが伊坂ワールドだよって言われたら、そのワールドの本を手に取った私は何も言えないのだけどね。
読了日:07月15日 著者:伊坂 幸太郎
船に乗れ!(2) 独奏船に乗れ!(2) 独奏
読了日:07月05日 著者:藤谷 治
船に乗れ!〈1〉合奏と協奏船に乗れ!〈1〉合奏と協奏
読了日:07月04日 著者:藤谷 治
身の上話身の上話
最後に衝撃の告白が待っているにしろ、淡々とすすめられる話はワイドショーの覗き見趣味的な感じが拭いきれず共感することもなく、話にのめり込むことが出来ませんでした。。。
読了日:07月03日 著者:佐藤正午
同期同期
「同期」という言葉は、特に男性にとって特別な響きを持っているのでしょうね。それが良い感じに伝わってくる作品でした。。。が、ボンの成長物語って目線でいうと、そんなに周りの大物が優しいかぁ!ってツッコミたくなる。まだまだペーペーの刑事に向かって雲の上の人がそんなに簡単に手の内知らせてくるなら苦労ないじゃん!みたいな。。。蘇我の行動ももっと奥深いものがあると思ったのにちょっと肩すかしでした・・・
読了日:07月03日 著者:今野 敏

読書メーター

2010 6月に読んだ本

今年読んだ本の累計 84冊


6月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:2609ページ

ソウル・コレクターソウル・コレクター
最後の最後で、怒涛の真実発覚があって、やっぱりいつものように楽しめたのだけど・・・でも、いつもの些少の鑑識物から推理され導かれる!といった面白みがちょっと減少している感があって、ちょっと残念。次回のウォッチメーカーとの対決を楽しみにしています。
読了日:06月27日 著者:ジェフリー・ディーヴァー
ヘヴンヘヴン
百瀬!えらそうにしゃべってんじゃないよ。言えば言うほど、それがお子チャマだって。1人で大きくなったつもりになってんじゃないよ。コジマにしても、お母さんが「最後まで可哀想に思いつづけなかったのがダメ」みたいに言うけど、お父さんは可哀想に思われたかったとでも思っているのか!君の目が斜視だからこそ君だって?!何言ってんのさ。誰がそう決めてんの?!笑わせんじゃないよ。と、腹立ちまくり。。。淡々と子どもと接し、受け止めている母の態度だけ救いでした。
読了日:06月16日 著者:川上 未映子
十字架 (100周年書き下ろし)十字架 (100周年書き下ろし)
名前を書かれたから十字架を背負ったのではなく、名前を書かれたことによって残された親と絆が出来、直接知った苦しみが畏れとなって十字架のように背負うことになったのだと思う。子を亡くした親からは無言の責めであっても、逆に痛々しい明るさであっても平常心では直視できない。。。最後のサユからの手紙。重たい荷物と一つになっているんだ・・・でも精一杯生きていたら時にはその重さを忘れることもある。。。決して荷物を下ろして無くすのではないけど。生きているってこういうこと。
読了日:06月14日 著者:重松 清
図書館革命図書館革命
一気読みしたこの数日。とても幸せでした。甘甘なセリフにニヤけつつグッときて涙でるし。。。言葉を、表現を守る!という確固たる想いがあるからこそ甘甘なシーンが飛び出してきてもグダグダにならないのでしょうね。想いを一つにした堂上班の仲間を信じ結束した動きが、すがすがしさをより強く描き出しているし。頭良くてしかも想い人への好意を表情や態度で分かりやすく甘く示されるときたら、もう直球のドストライクで私はメロメロです。
読了日:06月12日 著者:有川 浩
図書館危機図書館危機
読了日:06月12日 著者:有川 浩
図書館内乱図書館内乱
読了日:06月12日 著者:有川 浩
悼む人悼む人
覚えていて欲しい。。。それは、人、皆の素直な気持ちだろうとは思う。でも、それは誰に???見知らぬ新聞で知ったなどという人に自分が愛した人を知らして覚えていて欲しいと本当に思うのだろうか?それを覚えているというのは、静人の傲慢ではないだろうかという思いが、読みながらも拭うことができなかった。母が静人を想いながら何故「悼むための旅」に出ているかを語る場面は素直に母の想いを聞けたのだけど・・・こんなに母の愛に包まれているのに。。自ら愛する人と共に生きる道を捨てるなんて、貴方は何様?
読了日:06月12日 著者:天童 荒太

読書メーター

2010 5月に読んだ本

今年読んだ本の累計 77冊



5月の読書メーター
読んだ本の数:18冊
読んだページ数:6391ページ

家族の言い訳家族の言い訳
どれもさらっと読んじゃう短編集。おかあちゃんの口紅。ベタな田舎のおかあさんと都会に出た息子・・・ありがちすぎる話だけど、こんなにおかあちゃん好きって言ってもらえたら嬉しいよね。粉雪のキャッチボールもしかめ面の父と仕事場で尊敬されている父。これもありがち。でも部下があまりにもいい人で。いい子過ぎて良い意味で心に残りました。
読了日:05月30日 著者:森 浩美
ヤッさんヤッさん
ホームレスとは違う!矜持を持つだけでこんなに変われるはずもなく・・・現にヤッさんを認めてもらおうと開いた会ではヤッさんの腕を認めたわけであり・・・生き方を認めたわけじゃないというか、秀でたものがないとやっぱりダメじゃん!とひねくれた読み方するとそうじゃないホームレスは結局変われない!ってことで。。。ありきたりな身の上話にすがるな!!!ってのはかなり心に響き拍手ものなのですが。痛快小説でサラッと楽しく読めるのだけど、心の中のもう一人の私が「そんなに上手くいくかい!」と不貞腐れてしまう・・・といった本でした。
読了日:05月28日 著者:原 宏一
鉄の骨鉄の骨
もともと企業モノは好きですが、この作品はエンタメ要素もたっぷりでとても読みやすかった。政治家とも直接つながる大物が平太相手にこんな扱いは、いくら同郷で可愛がるにしても現実離れしすぎだし、ましてや母親との関係は書きすぎ!と私なりのツッコミどころもありますが、それを超える面白さで一気読み。仕事に没頭する出来る男、西田!格好いいです。相手に無理を押し付けて我を通すやり方、その一方、技術革新で自ら生きる道を切り開くやり方。。。人としての生き方にも通じてますよね。
読了日:05月25日 著者:池井戸 潤
ガールズ・ストーリーガールズ・ストーリー
人情厚いお医者様とその娘が、秘した過去のある人たちの心の闇を救う・・・悪くいうと結構よくある類型的なお話なんだけど、テンポよくお話に入っていけてサクっと読める本でした。おうたさんとのやりとりはホントに嫌味なく面白い。おいちの一生懸命さが素直に伝わってくるから、よくある話だと思いながらも読後感が爽やか。人の為になることをしたいという、一見、正しい心意気のような考えをそれとなくたしなめ、自分が出来ることを一つ一つ・・・という生き方を示す。。。娘に読ませたい作品だなぁ。
読了日:05月23日 著者:あさの あつこ
のぼうの城のぼうの城
単純に面白かったですねー開戦となってからは特に一気に読み切りました。戦いの場面はスピード感もあるのだけど、今一つ現代の戦いとは違う、名乗りをあげての戦いとか田植唄をうたっちゃうとか、その違う空気感がビンビン伝わってきて。。。ア〜おもしろかった
読了日:05月20日 著者:和田 竜
鴨川ホルモー鴨川ホルモー
好みの相違だと思うけど・・・私は苦手。悠久の都の空気を知らないと、オニとの関係を結ぶのは難しいのか。私はきっと匂いがしないのだろう。オニの世界にも入っていけないし、この自己中なサークル分解にも共感できず。。。唯一、ちょんまげ姿は想像するだに可笑しい。
読了日:05月18日 著者:万城目 学
鷺と雪鷺と雪
前作二つの作品の方が好きだった・・・英子のおきゃんな感じとベッキーさんの理知的で深い導き方が今回は薄れていたような・・・でもでも、この向上心たっぷりの生活にはタメ息とともに脱帽です。もし、ん十年前に戻れるなら、一生懸命考えること、芸術を真面目に鑑賞することを茶化したりバカにしたりしないのに。。。どうして真面目さを笑ったりしてたのだろう。。。と、このシリーズの本を読むといつもわが身を振り返って反省し、取り戻せない時間を嘆いてしまいます。
読了日:05月15日 著者:北村 薫
まだ遠い光―家族狩り〈第5部〉 (新潮文庫)まだ遠い光―家族狩り〈第5部〉 (新潮文庫)
世界の誰かと比べて自分の存在を善や悪と認識したりするのではなく、自分というものをありのまま受け入れることが出来たら、次の一歩も勇気を持って踏み出せる。いろんな人がいるんだと認め合いたい。その広い世界のあらゆるもののおかげで自分は生きているのだと素直になろう。有り難く受け入れ、だからこそ自分を大切に生きよう!何も出来ないから存在意味がないのではなく、助けられて生きているからこそ大切に生きていかなければならない。。一冊一冊深く考えさせられた本。
読了日:05月13日 著者:天童 荒太
巡礼者たち―家族狩り〈第4部〉 (新潮文庫)巡礼者たち―家族狩り〈第4部〉 (新潮文庫)
読了日:05月12日 著者:天童 荒太
贈られた手―家族狩り〈第三部〉 (新潮文庫)贈られた手―家族狩り〈第三部〉 (新潮文庫)
読了日:05月11日 著者:天童 荒太
遭難者の夢―家族狩り〈第2部〉 (新潮文庫)遭難者の夢―家族狩り〈第2部〉 (新潮文庫)
読了日:05月10日 著者:天童 荒太
幻世(まぼろよ)の祈り―家族狩り〈第1部〉 (新潮文庫)幻世(まぼろよ)の祈り―家族狩り〈第1部〉 (新潮文庫)
読了日:05月09日 著者:天童 荒太
噂 (新潮文庫)噂 (新潮文庫)
帯を見ずに読んで良かった。。。これ、予断を持って読んじゃうと面白さ半減になっちゃうよね。そして、ラスト知ってから、もう一度再読して伏線確認してみたくなります。私はハッピーエンド好きだから、この衝撃は体に悪いです。。。
読了日:05月08日 著者:荻原 浩
永遠の仔〈5〉言葉 (幻冬舎文庫)永遠の仔〈5〉言葉 (幻冬舎文庫)
親から受けたものをここまで子は引きずるのか。。。嘘をついている生活は嘘に慣れ、嘘が大きくなっていく。そして良かれと思って全ての罪を自分が背負うことによって、逆に人を深く傷つけることもある。。。人をまるごと受け入れるって、難しい。自分の子であれば尚更、期待という欲も出るし自分の育て方によってもっと変えられるのじゃないかっていう親の我がままが出ちゃう。この本のような極端なことじゃなくても、言葉によって虐げたり傷つけたりしているのじゃないか、自分は親としてどうなのか・・・読みながら苦しくなった作品です。
読了日:05月04日 著者:天童 荒太
永遠の仔〈4〉抱擁 (幻冬舎文庫)永遠の仔〈4〉抱擁 (幻冬舎文庫)
読了日:05月04日 著者:天童 荒太
永遠の仔〈3〉告白 (幻冬舎文庫)永遠の仔〈3〉告白 (幻冬舎文庫)
読了日:05月03日 著者:天童 荒太
永遠の仔〈2〉秘密 (幻冬舎文庫)永遠の仔〈2〉秘密 (幻冬舎文庫)
読了日:05月03日 著者:天童 荒太
永遠の仔〈1〉再会 (幻冬舎文庫)永遠の仔〈1〉再会 (幻冬舎文庫)
読了日:05月03日 著者:天童 荒太

読書メーター